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【BLEACH】

第65章 千年血戦篇


地獄蝶が私の指に止まった。

「……手隙の隊長は総本部へ集え、か。」

重い腰を上げて外へ出る。まだ雨は降っているらしい。現世で買ったお気に入りの傘を持って隊首室を出た。

「隊長ー!このような夜分にどちらへ?」

リンだった。先程の天月ちゃんとのやり取りを気にしているのは私だけのようで彼女はあっけらかんとしている。

「総本部へ緊急招集。」
「零番隊の件なら明朝ですよー?」
「別件かな。後はよろしく。」
「お供つけなくていいんですか?ついていきますよー!」
「大丈夫。」


総本部には数名の隊長と、じぃ先生の斬魄刀があった。


「これって……じぃ先生の」
「あぁ。そうだよ」
「こんなに砕けてしまうなんて」

亡骸は見つからなかったらしい。続いて、重体の隊長の具合の報告を受けた。更木隊長も朽木隊長も再びその責務を果たすことは極めて困難だという。

「下がれ!今はそんな報告聞きたくもない!わからぬか!総隊長が亡くなられたのだぞ。これ以上何を受け入れろというのだ!」
「よせ、みっともねぇ」
「みっともないだと!貴様らは総隊長殿に恨みがあるからそう落ち着いていられるのだ!」
「なんだと?」
「やめろ砕蜂!!叫びたいのが貴様だけだと思うか!」
「……っ」
「はーいはいはい、喧嘩しない。今の流れだと確実に全員並んでゲンコツだよ。『遺品を前に泣いたり叫んだり、情けなくて震えが来る』ってねぇ。」
「京楽……貴様!」
「護廷十三隊は死人を悼んだり、壊れた尸魂界を思って泣くためにあるんじゃない。尸魂界を守るためにあるんだ。前を向こうじゃないの。僕らは護廷十三隊じゃないか。」


尸魂界を守ることは、私のメリットになるのか。

「京楽隊長。尸魂界を守ることは、現世を守ることにもなりますか。」

「勿論。前にも言ったね。僕らはこの世界の魂魄を調整する役目がある。尸魂界が本当に壊れてしまったら、バランサーが居なくなる。そうするとどうなるか。魂魄はどちらかの世界に流れ込み、世界が一つになる。生も死もない世界だ。一見したら響は良いだろうね。しかしそれは、両方の世界の崩壊を意味するんだよ。崩壊した世界では、魂魄はどうなるかわからない。現世も勿論無事では済まないね。」


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