第65章 千年血戦篇
レミリアちゃんの通信を聞き届けると同時に、一番隊隊舎内に侵入した賊は全て潰せた。
『ちょ!え!まってー!!!!レミリアちゃんどゆこと!?無理無理!ぎゃぁ!』
『ごめ……な……』
「私をリンのところへ!」
鏡から出るとそこには兕丹坊がいた。操られている様子でこちらの言葉に耳を傾けず、破壊行動を続けている。
卍解を解いておいてよかった。いつの間にか、滅却師の量産型のような兵が増えている。
今は兕丹坊を取り押さえるために行動しよう。
「リン!石は?」
「これです!」
それと引替えに丸薬を渡した。
「蓬莱家の薬。貴女はレミリアちゃんの救出優先。容態が悪ければそのまま四番隊へ運んで。きっとこのあと詰所はパンクするから先に治療してもらおう。」
話してる時に都合よく敵さんは待っては来れない。
相も変わらず破壊行動をする巨躯の兕丹坊を抑えるのは骨が折れそうだ。
花月の神経毒で身体を硬直させて、縛道で縛っていった。
「縛道の九十九 第二番【卍禁】初曲『止繃』弐曲『百連閂』」
最後まで締めたら兕丹坊の命が危ないだろう。
「すごい、兕丹坊を1分掛からずに制圧した……。」
さて、シロアリのように侵攻していく者を私は殺さなければならない。
「花月 【粉砕刀種】」
刀身からキラキラとしたものが舞って散らばっていくそれに触れた滅却師は体から花を咲かせていく。
あれは霊子を養分とする花。周囲の霊子を我が力とする滅却師にはあの花の種が体内にある限りは霊子を基とする攻撃や防御はできなくなる。しかし、滅却師の中でも霊子を吸収するスピードと量が多い者を戦闘不能にする力は無いようだった。花が咲きながらも、矢を放つ者がいる。制服の違いからきっとそこらの雑兵とは違ったものか。
空間に放った矢は徐々に消えていく。消えていったその空間から花が咲き、そして霊力が放たれた。
「滅却師の矢の霊力が吸収されているのか?」
「返撃大華砲のようにも見える。」
空中にばら蒔いた種が滅却師の霊力に反応し即座に発芽、成長して花を咲かせて、吸い取った霊力に比例した攻撃をする。返撃大華砲の応用技である。"大"ではないので、返撃瞬華砲とでも呼ぼうかな。
「さて、この中で投降する人いる?今ここで命は奪わないであげるけど」