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第9章 天からの贈り物


少し急ぎめにケーキを食べて、勿体ないのでアイスもパフェもチョコフォンデュも急いで全種類食べてごちそうさまをする。
中也さんは流石にいつもよりペースが早くてしんどそうだったけれど、私が立って出ようとすればすぐに隣に来て手を引いてくれた。

お会計では私の分を誰が払うかで何故かトウェインさんと中也さんがもめにもめて、結局半分ずつ出し合うことに。

お店を出る時に店員さんからはクーポン券を少し多めにもらい、優しくしてくれたお姉さん達からまたね〜!と手を振ってもらった。

そして警察署の方に向かうのだけれど…

「クソッ、こういう時に自分の役職が憎い…」

「俺は承認なんで行けますけど、流石に幹部じゃ入りにくいっすよね」

「まあまあ中原君、ここは僕と二人で語り明かそうじゃあないか」

手前と二人でだべって何が良いんだよ何が!!とヤケになる中也さん。
しかしこれから行くのは警察署だ。

いくら下手に目撃されずに任務を遂行して指名手配をされていない中也さんでも、組織の幹部が直に警察署に足を踏み入れるというのは避けたいところ。

それにトウェインさんなんてこの前横浜を狙撃した張本人だし、多分入国審査とか受けてきてないし。

『えっと…行ってきますね?』

「こ、ここで待ってっからな!?立原、手前蝶に何かあったら頼むぞ!!?」

『中也さん過保護すぎ、立原だって弱くないんだから』

「蝶さん……っ、マジか、お前本当にいいや『ほらほら、行くよ』言わせてくれよおお…!!」

立原を放ってすたすた歩いていくと、後ろから小走りでついてくる立原。
そしてすぐに警察署に到着して、私自身元々ポートマフィアであるため少し緊張しつつも、中に入って箕浦さんを呼ぼうとした。

のだが、

「おおっ、君が白石蝶ちゃんか!本当に可愛らしい子だ、騒ぎ立てたくなるのも分かるなあこれは!」

「箕浦さんね?ちょっとだけ待ってて!」

こういった具合にすぐに私だと判別され、こちらから用を伝える前に応えられてしまった。
そんなに広まるもんなの?たかだか一人のファンクラブなんかが。

考えて待っていれば、すぐに箕浦さんの姿が見え、お互いに軽く挨拶してから小さな部屋に案内される。
そして立原の方を見て一言。

「そちらは?」
『昨日助けてくれた通りすがりの優しいお兄さんです』

立原の顔から笑顔が消えた瞬間だった。
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