第9章 天からの贈り物
席について中也さんがお皿をテーブルに置けば、隣のテーブルに座っていた立原二人組が遅かったなといった反応をする。
そして赤くなっている中也さんを見てか、トウェインさんがニヤリと悪い顔をした。
「おっ帰り〜、公開キス魔の中原君♡」
「な、ッ、黙れ手前っ!!?」
「いやいや、あれは目立つって流石に。てか君女性陣相手に嫉妬し過ぎじゃない?いくら蝶ちゃん好きだからって可愛がられてるだけでヤキモチ妬くとかどんだけ蝶ちゃん大好きなのさ」
『…え?中也さんヤキモチ妬いてたの?』
「だ、だってお前が嬉しそうな顔して食ってっから…………ち、違ぇよ!!とっとと食いたかっただけだよ俺が!!!」
慌てふためく中也さんから目を離してトウェインさんと立原の方を向けば苦笑いで返された。
…つまりはああいうことだろうか。
『中也さんが私に食べさせたかったのに他の人に食べさせられてたから、お姉さん達に妬いちゃったの?』
「んなわけねえだろっ、だから俺が早く食いたかっただけで…!!」
『……じゃあいい、私お姉さま方と食べてく「妬きましたすんません、女相手にすっげえムキになりました」よろしいです』
見事言い負かした私にすげえわ、と声を漏らす立原。
トウェインさんはといえばお腹を抱えて笑いをこらえて…こらえきれなくて肩をぷるぷる震わせている。
席に着いて中也さんの向かいに座り、いただきますとケーキを頬張り始めると、中也さんにこっちを向けと言わんばかりにん、と呼びかけられる。
見るとフォークにショートケーキが乗せられていて、何が言いたいのか薄々予想はつくものの、仕返しだと言わんばかりの笑顔で笑い返す。
口の中にあったケーキを飲み込んで一言。
『どうして欲しいのかな、言ってくれなきゃ蝶分かんない』
「こ、こいつッ……!!?」
『蝶さん最近中也さんにこういう事されてばっかだから移っちゃったのかな?どうして欲しいのか教えてくれな…ッんむ…ッ!?』
無理矢理フォークを口に入れられて、甘い甘いショートケーキが入ってきた。
てか待ってよ、このフォークもしかしてまた中也さん自分の使ってたやつなんじゃ…
そこまで考えてボフンッと頭から煙を出した。
「はっ、俺に悪戯しようなんざ五百年早ぇんだよこの悪戯猫が」
『ん…っ、り、リアルな年数言わないでよ!?』
「悪い、お前が可愛くてつい」
