第9章 天からの贈り物
『………ん?』
「おお、いい感じいい感じ」
いやいやちょっと立原君よ。
いい感じじゃないでしょうが、何携帯で写真なんて撮ってくれてんの貴方。
「蝶ちゃん大人気だね、僕にも既にかなり撮られてんのに」
『……た、立原…さん?な、何して…』
「おー、幹部に送ったわ。あと語尾抜けてんぞお前」
『なッ、なんで立原にそんな事言われなくちゃ…んにゃ、ッ……んんッ…』
ほらいい子いい子、と立原にまで弄ばれる始末。
何だこれは、何なんだこれは。
てか今この人中也さんに送ったとか言ってたよね、何してくれてんのちょっと。
あ、いや、別にそれでちょっと中也さんの反応気になるとかないからね別に。
ちっともリアクション気になるとか考えてないからね別に。
「まあまあ子猫ちゃんよ、ゆっくりお茶でも楽しみましょうや」
「おお、丁度どこかケーキバイキングにでも行こうとしてたとこなんだよ!君話分かるし行こう行こう!」
『自分の仕事しようよ二人と…ッ、ん…っぁ、は、離しッ…!』
身じろいで立原の腕に触れようとしたときだった。
パッと項に触れる手が無くなって、何かと思えば立原の手が持ち上げられてて、そこには何故だか中也さんが……って待って!!?
「手前ら、路地でこいつにんな事してたらナンパか誘拐の類と間違われんぞ?」
「ごめんごめん、でも可愛いからついつい…って中原君何でここに?」
「さっき立原から写真送られてきたから位置情報も送らせて全速力でここに来た」
「幹部今日朝から執務室こもってましたよね?流石に早すぎませんか」
異能使ってマジでとばしてきたからな、と平然と答える中也さんになんでそんな事に異能使ってんのとフリーズしながらも、こちらに振り返られて肩をビクリと跳ねさせた。
そしてやはり恥ずかしかったためにトウェインさんの背後に隠れるのだが。
「あっ、蝶ちゃんまた隠れて…どうやったら躾になるのかねえこの子は」
「……蝶、こっち来い」
『!…はい』
中也さんの声に従って、外套を握りながら、スッとトウェインさんの後ろから出る。
顔を見るのはやはり躊躇らってしまって、平気なフリを装って中也さんの前まで来たものの、顔を俯かせたまま黙り込んでしまった。
すると頭にクシャリと手を置かれ、それにまたピクリと反応する。
「……手前ら、こいつの躾の何が難しいって?」
