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第9章 天からの贈り物


ようやっと私とトウェインさんを見つけ出したのか、ルーシーさんがトウェインさんの後ろから物凄い顔でこちらを見る。

「おおおおおッ!!もっかいやって、もっかいやって!!」

『な、っ…す、するわけないでしょ馬鹿あああ!!!』

見られた。
決定的瞬間を、私の黒歴史入りが確定したその瞬間を、見られてしまった。

「へえ、そんな事言えるかぁ…中原君で釣られて他の人に向かってニャンニャンしちゃったって彼が知ったらどう反応するかなぁ〜」

『わ、分かった!言えばいいんでしょ言えば!!?』

「語尾も欲しいニャン」

『ぐ、っ……し、仕方ないからだからね!?仕方ないから…だから、ニャ…ッ』

「いや、だから何させてんのよこの子に」

屈辱だ、本当にルーシーさんの言う通りだ。

「だって蝶ちゃんなんでも似合っちゃうし、元から猫みたいな子だしさ!“白い猫耳”なんて見つけたらニャンニャンしてもらわないといけないと思って!ジャパニーズサービス!!」

『だから私日本人じゃないってば!!』

「あ、また語尾抜けた」

『ごめんなさいって言ってあげれば満足ニャン…?』

トウェインさんの頭に手を置いてグググッと思いっきり力を込める。

「ギブギブギブ!!!もうこの猫ちゃん躾がなってなさすぎるよ!!!」

「いや、どう見ても自業自得でしょ」

『なんで私がトウェインさんの飼い猫みたいにならなきゃいけないのよ!もうこれ外していい!?』

「いや、今日は一日それでいよう蝶ちゃん、それで一日ニャンニャンしてて!ちゃんと保存して中原君にも届けるから!!」

本気でするつもりなんですか、馬鹿なんですか、暇なんですか!?と次々に口にしていくと、またトウェインさんが余裕の表情になって口を開く。

「こーんな可愛い蝶ちゃん見たら中原君も蝶ちゃんにメロメロ間違いなしだね!すぐにでもギューッてしてなでなでしてよしよしってしてすっごい甘えさせてくれ『分かった、やってあげるニャン』さっすが蝶ちゃん!!!」

「え、っと…ちょろ過ぎない?貴女」

『中也さんからの愛のためなら私は何でも受け入れられるニャ』

「ああ、聞いた私が馬鹿だったわ……で、保存するんならとっとと始めといた方がいいんじゃない?そろそろ外に出るんでしょうし、夜は仕事があるんでしょ?」

ルーシーさんから発せられる外という単語。
あ、詰んだ。
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