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第9章 天からの贈り物


「…楽しい会議でした。続きはいずれ、戦場で」

「ニュ!?え、待って待って御二方とも、結局白石さんの件は!?」

「今夜探偵社はQの奪還に動く」

「え、あの、無視っ!?」

殺せんせーの声を華麗に聞き流しながらの社長の発言に、首領が少し笑顔になったような気がした。

「ほう、それが?」

「今夜だけは邪魔をするな。お互いのために…それが我々唯一の共通点に繋がるからだ」

共通点?と首を傾げる首領。

「この街を愛している…この街に生き、街を守る組織として、異国の組織に街を焼かせるわけにはいかない」

「組合は強い。探偵社には勝てません…というわけで太宰君、幹部に戻る勧誘話はまだ生きているからね」

首領の勧誘にまさか、と返せば目を丸くして驚かれる。
先代の喉笛をかき切って組織の座を継いだこの人に、私を追い出したのは首領の方だろうと告げると、私の意思で出ていったのではと返された。

「森さんは恐れたのでしょう?私が貴方のように、いつか貴方の喉笛をかき切って組織の座をとるのではと…鬼は他者の内にも、鬼を見る」

私も、貴方と組むなど反対です。

そう残せば、森さんは背を向けて歩き始めた。

「………福沢殿、先程共通点が唯一であると仰った話…あれに一つ訂正を加えさせていただけませんかね」

「何だ、その訂正というものは」

「流石に話し合いだからとはいえ、こればかりは私もこだわりたいところでして…そちらがあの子のことをどこまで聞いているのかは分かりませんが、少なくともお互い、あの純粋な悲しい少女の幸せを願う身ではあるはずだ」

ようやく殺せんせーの表情もパッと明るくなり、首領はこちらを振り返る。

「恐らく貴方達の考えているよりも…知っているものよりも、あの子の闇は深く暗い。私もここにいる部下も皆、早くあの子には幸せになって欲しいものなんですよ……ではこの辺で。立原君は太宰君に話があるんだってね?ここでついでにしてから戻ってきてくれればいいよ」

首領の言葉に立原君が一礼して、三人は元来た道を戻っていった。

「ニュ〜…福沢さん、私が飛行しても、やはり相手側の拠点は見破る事が出来ませんでした。あそこを落とさなければならないのであれば、森さん達と手を組むのがやはり一番の手段かと」

「ふふ、大丈夫です殺せんせー。森さんの事だ、ああは言ってたけど結局どうにかしてしまうさ」
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