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第9章 天からの贈り物


「それにこいつに水場の作業ばっか任せんのだって今本当は冷や冷やしてんだ。今夏場だからまだしも、こんな作業ばっかしてっと蝶の指がいたんじまうかもしれねえし…」

再びそこ?と聞くトウェインに、これは知らなかったとまたしても蝶が返す。

「赤切れでも出来たらどうすんだよ蝶の指に!?」

『いや、皮膚荒れても赤切れしてもその時すぐに治りますって』

「痛くなんだろうが、んな事あっちゃならねえんだよ!!」

『ああああもうほんっと過保護!親バカ!!料理くらい普通に待っててよ!!』

トウェインは過保護過保護は聞いてたけど、まさかこんなレベルまでとは…と声を漏らす。
そしてそれに、今度は首領が爆弾発言を投下した。

「ほら、仕方ないよ。中原君蝶ちゃんの事大好きだからさ。まあ蝶ちゃんも見ての通り中原君大好きだし…あれだね、愛が深過ぎてここまで育って、挙句蝶ちゃんこんな歳なのにもうキスなんて教えられてるんだよ」

「『ゲホッ、ゲホ、ゲホッッ…!!!!』」

蝶と揃ってむせ返り、そちらをちらりと見れば目が合って、恥ずかしかったのかすぐに顔をバッ、と背けられた。

言えねえ、その先まで手出してて毎回危うく最後まで理性が持っていかれそうになってるとか絶対ぇ言えねえ…。

事情を知っているのかこれも予測しているのかトウェインは何か知ったような顔で生暖かい目線を向けてくる。

「ッ、ったく、本当、言い回しってもんがあるでしょう…」

まだ告白もしてねえのに何ということを言ってくれるんだこの人は。
つうか修学旅行の時の口ぶりからしてみて、絶対もっと昔から蝶の気持ちに気付いてたなこの人。

コト、とメインの料理を置いて、家に置いてあった中が柔らかめのブレッドを薄めにスライスしたものも置く。
蝶が今柔らかいもんの方が食いやすいということだからトースト時間も控えめにしておいた。

食べるかどうかはわからねえけど粥を食べたらしいし、あれはさっさと作れねえから今回はパンで代用だ。

黒服二人と首領とトウェインの分も作って机に並べ終わり、椅子が足りないためソファをまた移動させてきて、机を二つ使って食べることにする。

「蝶、出来たぞ。俺特製鉄分多めの簡易料理だ…時間が遅かったからこんなもんしか作れなかったが___」

言い切る前に蝶が腰に抱き着いてきて、流石の俺でもフリーズした。
何だ、この状況
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