第9章 天からの贈り物
「でもな蝶さん、これは普通人に見られっとかなり恥ずかしくなるもんでな?」
『なんで?中也さんのって印でしょう?そんなの誰にでもみせられるよ』
「そうなんだが!!そうじゃなくって…ああああとりあえずあんま他の奴らに見せんじゃねえ!!」
うん?ととりあえず返答すると、トウェインさんと首領から生暖かい目で見られた。
「うん、こりゃあ苦労するねえ中原君。君はよく頑張ってきたよ、相手が強すぎる」
「中原君は蝶ちゃんには勝てないからねえ…」
「待て、なんで組合の狙撃手まで俺にんな呼び方をッ」
『トウェインさんいじめたら中也さん嫌い』
あああごめん!ごめんって!!
中也さんの慌てっぷりに二人共そのままの顔をしていて、私は中也さんにそのまま甘えついていた。
「ってお前……蝶さん、なんでんな冷静でいれんのかと思えば」
『?どうしたの中也さん』
「お前まさかあれか、久しぶりすぎて分かんなかったわ。持病か」
『え、今?』
コテンと首を傾げれば、中也さんは物凄い衝撃を受けたようなリアクションをして項垂れる。
「そ、うだよな…うん、ごめんな、そうだよな。本当可愛い奴だよお前」
『中也さん今日可愛い多い。デレ期?デレ期入った??』
「もうそれでいいよ……!はっ!?俺今何を…ッ」
中也さんとのこの延々と続きそうなやり取りを無理矢理断ち切ったのは、首領の軽めの咳払いだった。
すぐに中也さんも私もピタリと止まってそちらを見る。
「うん、仲睦まじくて何よりだよ。でも中原君、蝶ちゃんも顔色そこまでよくはないしそろそろ…」
首領の言葉にその先を悟って、ピクッと手に力が入る。
「そ、うですね……結果、出たんですか?」
「ああ、まあ言わずもがな足りてないものが多いし、本当に栄養のあるものをそんなに食べてはいなかったんだろう。不足してる栄養素が多すぎる」
今日のは少し長くかかりそうだねと首領が言うと、私を落ち着かせるように中也さんが優しく頭を撫でた。
「トウェインさん今からもっかい買い出し行くから、ちょっとでも良くなっててね蝶ちゃん!森さん、ここに置いてくね!」
「ああ、ありがとう。頼むよ」
トウェインさんは颯爽ともう一度出て行ってしまい、首領は準備を済ませていたのか、器材を色々と持ってくる。
「…俺も同じ事するんだ、大丈夫。怖くねえよ」
『ん…』
