第9章 天からの贈り物
「帰ってきてみてびっくりだよ、森さんと部屋覗いてみたら……何してんの二人して。てかこの状況何も?襲ってんのか襲われてんのかどっちかにしなよ君達」
首領だけでなくトウェインさんの声まで響いて、中也さんは顔色を一変させて恐る恐るそちらを振り向いた。
「い、いやこれはッ…って襲ってねえよ!!!」
『……なんでトウェインさんの方に集中してるの…ッ』
「ああ!?お前なんでんな冷静にっ……!!?」
再び中也さんに紅い華を咲かせると、トウェインさんも首領もあらあらと言いながらこちらに寄ってきた。
「あーあー、中原君…蝶ちゃんの事こんなにして。ダメじゃないかこんな事教えちゃあ」
「本当君、蝶ちゃんにどういう教育してるわけ?トウェインさん軽く引くよ?今日だってここに来る前、この子中也さん家の愛玩動物ですとか言ってたからね?」
「はああ!!?愛玩動物!?…じゃなくて首領まで!!元々これ付けたのはこいつをナンパして襲いかけてた野郎共でッ……」
『中也さん酷い…上書きしてくれたんじゃなかったの?今だってこんなにしてくれたのに…お腹とかふ「ああああああそうだなそうだな!!!ごめんな蝶、そうだお前は俺のもんだ!!」……ならいいや』
ギュ、と中也さんに抱きしめられて、動ける範囲でゴロゴロするように擦りついていると、よーしよしと撫でられてまた御機嫌になる。
「上書き…上書きねえ?それで意味とかやり方まで教えるかな普通。てかそういう教育してるから扱いがそんな風になるんでしょ……まあ蝶ちゃんがそんな感じだから仕方ないとは思うけど」
「成程、それで君、夕方頃に突然そんなにキスマークが…相手が蝶ちゃんで安心したよ。まあそれにしてもまだ蝶ちゃんに教えるには早いものだとは思うんだけどね?」
「ぐっ、…俺も教えてから後悔しました」
中也さんの言葉に再びむっとして、顔をこちらに向けさせる。
すると中也さんはビクリとしながらも私を見る。
『……嫌?』
「滅相もございません!!!……って何言ってんだ俺、違ぇだろ!!嫌とかってわけじゃなくてだな!?」
『中也さんに付けてもらうの嬉しかったよ?』
「うぐ、ッ…う、嬉しかったよ!!それでいいか!!?」
ニコリと笑って返せば更に撫でるスピードが早くなった。
「蝶ちゃんが飼われてるのか飼い慣らしてるのか…」
「全くです」
