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第9章 天からの贈り物


「…蝶ちゃん、君流石に軽すぎないかい?ご飯食べないからこんな事に…ってあれ、すっごい量のデザート食べてたよね君確か。僕今腰抜けそうなくらいにびっくりしてるんだけど」

「トウェイン、君はもう少し女の子に対する接し方を改めた方がいいと思うよ?そんなんだからいつまで経っても辛辣な対応されるって早く気付きなよ」

「ええ!?僕何かした!?……って蝶ちゃん苦しい苦しい!!」

最初は突然の浮遊感に怖かっただけだけど、デリカシーの無い発言に腕に力を込める。

『い、きなりこんなことしておいてすごい量とか軽いとか……ッ』

「あーあー、ほら怒ってるじゃないか」

「待ってよ!?僕貶してないよね別に!!」

ジョンさんはやれやれと首を振って苦笑い。
この人絶対分かる人だ、トウェインさんとか中也さんとかにもこれくらいの配慮があればいいのに。

『デリカシー無い……!!』

「ここで!?えっ、どこ!!?」

「はいはい、トウェインは多分分かってないから早く行くよ」

ジョンさんが扉を開けて外に出ると、それに続いてトウェインさんも外に出た。
…悔しい事に、確かに座ってるよりも呼吸はしやすいような気がした。
絶対言ったりしないけど。

横抱きの高度にもすこし慣れてきて、腕をまた顔の上に乗せる。

「トウェイン、君あんまり大きい声出さないようにしなよ?本当にこの子しんどそうだから」

「わ、分かってるよ…!で、次だけど……本当に僕着いてって大丈夫?」

トウェインさんの問いに頷いて、扉の行き先を中也さんの家のドアの前に変える。

『……私から…中也さん、取らないんでしょ………?』

「!…うん、約束だからね」

ジョンさんにまた来ますとだけ伝えると、お大事に、と微笑まれた。
なんだ、やっぱりいい人じゃん。
お人好しはどっちの方よ。

トウェインさんが再び扉を開くと、そこはモビーディックの中ではなく、私が見慣れたマンションの中。
すぐ目の前には、あまりそこから入ることのない私にとって少し開けるのに勇気のいる扉がそびえ立つ。

扉を消してそのドアに向かい立って何も言えないでいると、トウェインさんに声をかけられる。

「この時間帯にいると思う?言ってもまだ戦争真っ只中の状態だけど、幹部格の人間が拠点を離れて自宅に来れるとはとても思えな…」

「…………手前…」

「…えっ?あれ、外から?」
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