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第9章 天からの贈り物


トウェインさんの支えが無くなって身体がグッタリして、背もたれに凭れかかって顔に腕を乗せ、上を向く。

「悔しいも何も今の状況じゃあ覇気がないね」

『うるさい………息しんどい』

「こんな状態でも僕の扱い変わらないね!?」

それでも本当に呼吸をするのがしんどくて、口を薄く開けて酸素を取り込もうと浅い呼吸を繰り返す。
今までちょっと能力を使って酸素を多めに集めていたから楽だったものの、鉄分は摂取したはずなのに一向に良くならず、だらだらと能力を使い続ける気力も無くなってきてそれもやめた。

『声おっきい…地味に能力使い続けるの疲れた』

「ご、ごめん…って能力使ってたの?また無理して……」

「おやおや、夫婦漫才コンビのお帰りだ…って、なんか余計辛そうになってないかい?」

誰が夫婦よと弱く返して薄らと見えたのはジョンさんの服。

「なんか能力使ってたらしいんだよ、しんどいくせに」

「馬鹿なのかなこの子は?意地張ってないでとっとと輸血しに行けば良いのに。阿呆の子か何か?」

二人からの散々な言われっぷりにグサグサと心に矢が刺さる。
二人って言ってもほぼほぼジョンさんのだけど。
馬鹿とか阿呆の子とか、そんなのトウェインさんと立原で十分…

「なんでだろう、今僕すっごい酷い扱いされた気がした」

「あー…まあトウェインなら仕方ないんじゃないかな。初対面でキスなんかして、やらかしたって言いながらすっごい顔して帰ってきてたし」

「ちょっとそれ蝶ちゃんの前で言うのやめてくれない!?」

私の知らないところでのトウェインさんの様子を聞いて、本当に馬鹿だなと思った。
でも、そんな人でよかった…優しい人で、よかった。

『んん……だからうるさい』

「ほらほら言われてるよトウェイン?…って、あれ?結局輸血しに行くんだね」

扉を作るとジョンさんから少し驚いたような声が漏れる。

「先にジョン君送ってからね」

「へえ、君よく説得したねこの子。相当な意地っ張りだとにらんでたんだけど」

「マーク様はしつこいからね!ほら行くよ…って、座ってたら息しにくいんだっけ蝶ちゃん?」

『ぇ……ッ、えっ、ちょっと何するつも…!!?』

ジョンさんがおお〜、と人事のように見る目の前で浮いた私の体。
いきなりされるのはやっぱり怖くて、思わずトウェインさんの首元に抱きついた。
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