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第9章 天からの贈り物


「だからさっきも聞いたじゃん、あの人、どこまで君の事を知ってるんだろうねって。正直蝶ちゃん、気付かないのがおかしいくらいに頑張って告白し続けてたし…全部分かってたから、驚きもなにもしなかったんじゃないの?」

『…そんな事ない。それならとっくに……』

「分かってるから、キスしてその先にも進んでたんじゃないの」

トウェインさんの言葉に、今まで見ないようにしてきていた根底の部分の筋道が通り始める。
私がキスを許すのは?恥ずかしいことされても抵抗しないのは?
全部全部、中也さんの事が好きだから…嫌じゃ、ないから。

その反対を深くまで考えた事が、今まで私にあっただろうか。

『で、も……でも、中也さんは思ってる事があったら言ってくれる。私相手なら嫌でもボロを出して口にしちゃう』

「そんなの分かんないよ、あんなどこまで考えてるのか分からないほど慎重な男」

『だめ、期待させるような事言わないで…』

もしもそうだと仮定してみれば、全部の話に筋道が通ってしまう。
その答えが頭の中に出てくる度に違う違うと言い聞かせた。
中也さんは私の事をただの小さい子供だって思ってて、恋愛対象になんか更々入ってなんてなくって…

しかしそれと同時に蘇る、あの人から度々呟かれていた綺麗という言葉。

「期待しちゃえばいいじゃん、なんでそこでストッパーかけちゃうの…まあそれはあの人の日頃の行いのせいかな」

『………話だけ、する…』

「話だけじゃだめでしょ。ちゃんと仲直りして体調戻してくれないと、僕が蝶ちゃんの事心配してるのが報われないんだけど?」

トウェインさんがプクッと怒ったように頬を膨らませ、輸血までしてこいと、心配しなくても中也さんならしてくれると、言い聞かせるように背中を撫でる。

『…トウェインさん、も…着いて、来て?』

「!…僕も?」

『一人で行くの怖い……から…』

「……うん、了解。じゃあ扉作ってもらうついでにジョン君も元の場所に連れてってあげよう」

コクリと頷けばよしよしと頭を撫でられて、そのまま食堂から移動させられる。

『やっぱトウェインさん子供扱いしてる』

「だって君まだまだ子供じゃん。急いで大人になったって、子供のまんま成長出来てないところはやっぱりあるんだから…折角あの人が育てようとしてくれてるの、無駄にしちゃあダメじゃない」

『…なんか悔しい』
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