第7章 克服の時間
「「「はあ!?泊まり込み!!?」」」
カルマ君の言葉に反応したのは皆だった。
そして、すぐに潮田君が思い出したように続けた。
「そ、そっか。それでエロ本騒動の日に二人で学校に来てたんだ…なんか色々納得いったよ」
『中也さんが過保護だからカルマ君に変に色々指示してたみたいだったけどね』
「いや、うん。結果的に危なかったし良かったんじゃないかな」
あの日にいなかった子達は皆何なのか分かってはいない様子。
「そ、それにしても泊まり込みとは…ふ、二人でですか?」
殺せんせーが何故か顔を赤らめて言う。
しかしそれに何故かカルマ君は冷たい目線を送り付けて、蔑むように言い放った。
「え?この蝶ちゃんにエロ本の知識なんて与えた教師が何言ってんの?俺はせんせー達と違ってちゃんと常識弁えてるからさ、そんな事するはずないでしょ?」
『常識?「ちょっと蝶ちゃん黙ってて」え、酷くない?』
俺が横浜の方にお邪魔して、中也さんと三人でいたんだよ、とカルマ君は説明した。
殺せんせーは震え上がったように顔を青くしている。
そしてそれを聞いてうるさくなるのは、皆の方だった。
「は?おいタコ、てめえ白石にエロ本なんか見せやがったのか!?」
寺坂君が真っ先に声を荒らげ始める。
「この蝶ちゃんに!?この蝶ちゃんにそんな事したの殺せんせー!!?」
「うちの娘に何してるのよ!!」
「待って皆さん、見せたのは岡島君なんですって!それだと誤解が!!」
エロ本の拾い読みなんかしてた奴が言うんじゃねえ!!と、全員ご立腹な様子だった。
烏間先生に至っては、何をしているんだ貴様は、と青筋を浮かべている。
そして結局、潮田君が袋をぐるぐると高速で回転させ、殺せんせーが酔ったところで収拾がついた。
『まあ、でもどうだった?カルマ君。強かったでしょ、中也さん!』
「いや、蝶ちゃんも頭おかしいくらいに強かったからね?あれでも全力じゃなかったんでしょ。…この枷さえなかったら、おじさんぬなんて瞬殺だっただろうに」
『!殺しはしないよ、もうやめたからね。ていうか、今日はなんか調子良さそうだったね?攻撃捌く時なんかすっごいいきいきしてなかった?』
私が問うと、一瞬きょとんとしてから、また笑顔になって私の頭に手を置いた。
「うん、師匠さんの速さに慣れてたから、ちょっとだけ楽しかったよ」
