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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


授業が終わって寺坂君の様子が気になり、皆に少し遅れてプールまで様子を見に来た。
見れば、カルマ君は見当たらなかったが、それ以外の子達が皆全体的にプールにまばらに広がって立っていた。



殺せんせーは陸にいる寺坂君と向かい合っていて、寺坂君は何やらピストルのようなものを持っている。

「成程、先生を水に落として皆に刺させる計画ですか。それで君はどうやって先生を落とすんです?ピストル一丁じゃあ先生を一歩も動かせませんよ」

緑と黄色の縞模様に皮膚の色を変色させて、完全に舐めきった態度で寺坂君を挑発する殺せんせー。

しかしそこで私は違和感を感じた。
寺坂君が、どうしてピストルなどというものを持っているのか。

それに、あのピストルには弾が入っていない…そもそもあれは、実銃として使うような機能を持ち合わせたものではないからだ。
そこまで気が付いて、勢い良く木の上から飛び降り、寺坂君の前に着地する。

「蝶ちゃん!?」

「あ?んだよ白石、何か文句でもあるってのか」

ピストルを指さして、冷静に寺坂君に話をする。

『そのピストル…ちょっと貸して。それ、実銃じゃないでしょ。何で寺坂君がそんなの持って___』

「うるっせえ!てめえもプールん中に入ってろ!!」

しかし彼の気に触ってしまったのか、思いっきり肩を掴んで横に退けられた。
そしてようやく、自分が今置かれている状況を、妙に冷静に頭が分析し始める。

「白石!!」
「蝶ちゃん!!」

前原君と磯貝君が、焦ってこちらに水音をたてながら駆け寄ろうとするのが見えた。

『______…え、?』

水音?…………そうだ、ここは…

身体を動かすことも出来ず、重力に逆らわずに落ちていく。
そんなに深くは無いのだろう、すぐに底が見える。

けどダメだ、だってここは怖いから。
寒い寒いところだから。

それに、何だか身体の力が奪われていくような…

『っ!ケホッ、ケホッ…!!ぁ、…は、あっ……はっ…』

ぐいっと両腕を引き上げられ、何とか顔を水面から出すことが出来た。

「大丈夫か!?……っ、おい寺坂!!お前、何で白石を…」

「蝶ちゃん!?…顔色悪いし身体に力入ってないっ、とりあえず急いで水から…」

声を聞いて、二人が助けてくれたんだと気がつく。
二人が私を水から引き上げようとしたその時、寺坂君がピストルの引き金を引いた。
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