第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
殺せんせーが寺坂君の肩を掴んで、鼻水…体液を寺坂君の顔面にベチャベチャ飛ばしながら必死に離している。
殺せんせー、気付いてあげてよ。
「昨日君がキレた事ならご心配なく!もう皆気にしてませんよね?ね!?」
「う、うん……それよりも寺坂君の顔の方が気になる」
よく言ったカエデちゃん。
「昨日一日考えましたが、やはり本人と話をするべきです。悩みがあるなら、後で聞かせてもらえませんか?」
寺坂君は少しの間何かを考えた様子で何も言わなかったけれど、暫くしてから殺せんせーの服で自分の顔に付いた殺せんせーの体液を拭き取って、目を鋭くして言った。
「おいタコ、そろそろ本気でぶっ殺してやんよ…放課後プールへ来い。弱点なんだってなぁ?水が」
珍しく、暗殺方法を思いついているらしい。
プールを使って暗殺か…でもどうして寺坂君が突然積極的に参加するなんて言い始めたんだろ。
「てめーらも全員手伝え!俺がこいつを水ん中に叩き落としてやっからよお!」
皆に聞こえるよう、大きな声で言う寺坂君だが、それに反して皆はあまり乗り気ではないらしい。
「寺坂、お前ずっと皆の暗殺には協力してこなかったよな?それをいきなりお前の都合で命令されて、皆が皆はいそうしますって言うと思うか?」
前原君が席をたって、寺坂君に反論した。
私はそもそもそこまでまだ暗殺に参加していないから分からなかったけど、皆思うところはある様子。
「けっ、別にいいぜ来なくても。そんときゃ俺が賞金百億独り占めだがな」
吐き捨てるようにそう言い残して、寺坂君はまた教室から出て行った。
「なんなんだよあいつ」
「正直もうついてけねーわ」
吉田君と村松君までもが愚痴をこぼしている。
私からしてみればこんな事、社会に出れば仕方のない事だが、中学生としてみれば相当頭にくるものなのだろうか。
「私行かなーい」
「同じく」
「俺も今回はパスかな」
なんて口々に聞こえる中、殺せんせーが泣き出して、先程までとは比べ物にならないような量の体液を溢れさせる。
量が多すぎて教室が浸水したような状態になり、先生曰く粘液らしいので、足が固まって動かせない。
「折角寺坂君が先生を殺る気になったんです。皆で一緒に暗殺して気持ち良く仲直りです」
滝のように流れる粘液を見て皆が一斉に突っ込んだ。
「「「まずあんたが気持ち悪い!!!」」」
