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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


プツリと相手から通話を切られ、無機質な音が流れた。

それと共に、耳をすませていれば、蝶の部屋から聞こえるあいつの声。

……本当に、俺がやってもいいのか?
あんな純粋なただの少女を、俺が…俺の手が汚い欲望と共に乱してしまっても。
あいつの純潔を壊してしまうことになったとしても。

____中也が我慢すればいいだけの話だろう

太宰の言葉が繰り返される。
そうだ、“それ”をしたらもう、あいつはきっと俺といてくれなくなっちまう。
それだけは避けて…あいつを満足させなければ。



「……蝶」

『うっ、え…っ、中也さっ!!ぁっああ…っ!!』

蝶の部屋に入り、涙でぐちゃぐちゃになった顔を見せられて、それを拭ってやる。
それだけでこんなに反応してんのに、本当に大丈夫なのか、俺がしても。

蝶に顔を近づけて、蕩けた目を見つめて聞いた。

「蝶…俺はお前の身体を元に戻す方法を知っている。だが、それはお前がされると嫌な事だろうとも思う。……どうしてほしい」

『わ、たしは…中也さんになら、何され…てもっ……』

「何されたっていいわけねえだろ!!」

つい大きな声を出してしまい、蝶が怯んだような反応を見せる。
しかしこれは、そんなに簡単に許されていいようなものじゃねえんだ。

『……いい、の。中也さんに何されたって…置いてかれるのより、いいのっ!!…っ、一緒にいて、くれたら……それでっ…』

「…俺がお前を今から、たとえお前が止めてもそれを聞かずに、めちゃくちゃにしたっていいってのか」

また怯えさせるか…と思った。
しかし蝶の目は力が抜けたように柔らかくなって、俺の心の中までもを見透かしたような瞳で、弱々しいけれども強い芯を持ったこえで言った。

『ん……いい。中也さんなら、いいよ…………私の事、置いてかないんならいいからっ…一人にしない、ならいいっ……』

喉を震わせて、俺の心に怖かったんだと、来て欲しかったんだと叫んでくる。

そんなこいつが愛しくて、何とか理性を失わないよう自分を抑えて、蝶の身体を抱きしめる。

『ひ、あっ…ああ、ぁ……っ』

「出来るだけ、お前の声を聞けるよう努力はする。だが本当に嫌になったりやめて欲しかったりしたら、力ずくで俺を蹴り飛ばせ。…能力を使ってでも、自分の身を俺から……男から守れ。いいな」

『……は、い』

「…いい子だ」
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