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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


パタン、と扉が閉められて、中也さんはこちらを振り返ることなくリビングへと行ってしまった。

『な、んで……?っ、何で?中也さん…』

私、辛いよ。
身体がおかしくなっちゃって、ただそれが怖かっただけなのに。

『やだよ…一緒、いてよっ……そんなのないよっ』

服と、髪と、布団と…それから自分が身体を跳ねさせたせいで肌を伝う空気の流れさえもが、私の身体を跳ねさせる。

『やだっ、やだ……っん、っ中也さん…っ!』

悲鳴なのかなんなのかも分からなくなるような声をあげて、ただただ彼の名を呼び続けた。

何とかしてくれなくたっていい、そばにいてほしいだけ、一緒にいて、怖くなんかないって思わせてほしいだけ。

部屋の扉は閉められているし、リビングが見えないからテレポートだって出来ない。

『ふっ…んん、っ……やだあ…………!!!』

確か中也さんは、私が恐らくスプレーによって薬を盛られたと言っていた。
この症状を和らげられるようなものはない…後は時間が解決するのを待つだけ。

かなり時間をかけて、ゆっくりゆっくりと私の身体をおかしくさせるものだから、全然気が付かなかったけれど。

これはきっと、普通に生活しているだけでは必要の無い薬だ。
実験中に、あの男に使われ、四肢を拘束されて様子を観察された事だってあったような気がする。

その時の感覚と似ているんだ。

中也さんは私にそんな事はしないけれど、それでも私を一人にして…


子供のように泣き喚いて、それでも貴方は来てくれなくて。
すぐそこにいるのに…私に怒っているわけでも喧嘩しているわけでもないのに、私のところに来てくれないなんて。

私の必死のお願いを聞いてもらえないだなんて。

何よりも、誰よりも好きな人に、中也さんに側にいてほしいのに。

身体がこんな事になってるのに、寝られるはずがないでしょう?
どうやって私に耐えろっていうんですか、すぐそこに…私の声の届く場所に、貴方がいるんだっていうのに。

こんな生き地獄みたいなの、酷いですよ、中也さん____








「おい、青鯖野郎。……誰が帽子置き場だ!?とにかく聞け!!…………ああそうだよ、蝶の事だ。癪だが、こんな事は手前にだけは言いたくなかったが、かなり今切羽詰まった状態なんだよ……_______蝶が今日、学校で…恐らく媚薬を盛られた」




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