第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
「蝶っ!?…起きれるか?」
急いで私を起こそうとする中也さんだったが、私に触れる寸前に何を躊躇ったのか、手を止めてしまった。
『……床、冷たい。きもちい…』
「阿呆、早く起き上がって…そんでとっとと自分のベッドで寝ろ」
『寝るの?…何で?私、中也さんともっと、ぁ…っ、れ、?』
上体を起こせば、更に身体が…肌が敏感になっていることに気が付いた。
『……なに、…これっ………だめ、何かっ、中也さん!!』
自分の制服…それだけじゃない。
長い髪が素肌のままの手や太股、そして首や耳に触れただけなのに、身体が疼いて仕方が無い。
「っ、んな目で見んじゃねえ……くそっ、ちょっとだけ我慢しとけよ」
『ふえ、我慢って…ふっ…んっ!やだ…やっ!!?』
中也さんに抱き抱えられておかしいくらいにビクビク跳ねる私の身体。
中也さんの肩にしがみついて、顔が更に熱くなる羞恥に耐えながら、何で何でと頭がぐちゃぐちゃになる。
「大人しくしろっ…寺坂の奴が故意にお前を狙ってしたとは思えねえが、完全に薬盛られてんぞお前、そのスプレーとやらで」
『ふぅ、っ…んんっ……』
中也さんが歩く振動に一々反応し、それに耐えようとするのに声が漏れる。
薬を盛られた?だからこんなにおかしくなってるの?
『っあ…ふあっ!?』
私の部屋で新調したばかりのベッドに私を下ろして、離そうとした中也さんの手を身体が勝手に動いて掴んだ。
「なっ……お前、早く手ぇ離せ!」
『や、あ…っ、動かさ……ないでっ!!』
背中と膝の裏に回されていた腕が擦れる度に刺激が走る。
恐る恐る手を離せば、中也さんがそっと私の身体から腕を離した。
「寝れる…か?残念な事に、その薬の効果は時間が解決してくれるもんだ。すぐに症状を和らげられるようなもんは、ねえ」
『なっ、何の薬…?』
「……身体に悪ぃもんじゃねえから安心しろ。ただ、寝てねえとそんな状態が続くだけだ、寝た方がいい」
こんなに身体がおかしくて、寝ようなんて思えるような状態じゃないのに。
何で今日は中也さん、私をおいて出て行こうとするの…?
私の部屋の扉の方まで歩いていってしまう中也さんに腕を伸ばすも、それさえもが私に刺激となって戻ってくる。
『んっぁ……中也さぁ…っ』
「悪い蝶…俺はリビングに暫くいる」
『やっ……やだあっ!中也さん!!』
