第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
「え、白石そのブレザー今…」
『ちょ、誰が持ってきてたの私のブレザー!?教室においてたはずなのに?』
殺せんせーは高い所に座って笛を吹き鳴らしているし、皆はプールに入って…いや、入っていない人物がいた。
『……寺坂君?』
「ああ!?俺じゃねえよ!それにその上着、お前の真上から落ちてきたぞ!?」
私と同じように制服のまま、皆の目に見えないようなところでいた寺坂君。
しかし彼も違うと言うし、挙句の果てには上から落ちてきただなんて言う始末。
『上からって…』
「……よく分かんねえが白石、お前それ、着といた方がいいと思うぜ。俺はもう帰るがな」
着ておいた方がいいだなんていうかなり珍しい寺坂君からのアドバイスに、再び首を傾げた。
「あのさ、蝶ちゃん。言いにくいんだけど…その……」
一番近くにいた磯貝君が、顔を手で覆い、顔を赤くしてこちらに話しかける。
『何?ごめん、ちょっと水音のせいでよく聞こえない』
身を乗り出してプールの方へ行こうとすれば、
「え!!?だだだめだよ!とりあえずそこにいて…服見て、服!」
と慌てて私を近寄らせまいとする。
そんなに拒否されると傷つくよ?私。
なんてことはおいておいて、自分の服を見た。
『服って…ちょっと濡れてるだけじゃない。何をそんなに慌てて……いたぁっ!?』
「蝶ちゃん!?」
今度は上から、葉っぱがいっぱいついた枝が落ちてきた…いや、スピード的には飛んできたと言った方が正しいだろうか。
とりあえず凄まじいスピードで枝が頭に衝突した。
葉っぱがこれだけついてなきゃもっと痛かっただろうな、なんて思いながら枝がうまい具合に胸元に引っかかったので、とりあえずそれをどけようとする。
『何なのよ今日はも………あれ?』
そこで自分の胸元を初めて見てようやく気がついた。
カッターシャツしか着てきてなかったから、水がかけられてそれが染み込み、見事に下着の形…だけではなく、色や私の胸の形までもがくっきりと透けていた。
「ね!ほ、ほら早くブレザー着よう!!」
慌てて磯貝君の方を向いて、ようやっとブレザーがあった事を思い出し、すぐにそれを抱き抱えて胸元を隠した。
『〜〜〜っ、もっと早く言ってよ、馬鹿ぁっ!!』
八つ当たりするように叫べば、女の子達までもが素知らぬ顔で横を向いた。
「あんっの馬鹿が…っ」
