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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


ほんの小さな呟きは皆のたてた水音にかき消される。

「それっ!!」
『ひゃっ!?』

予想だにしない冷たさが身体に襲いかかり、思わず甲高い声を出してしまった。
何事かと思って反射的に瞑った目を恐る恐る開けてみれば、制服が濡れている事に気が付く。

「ひゃって…え、お前今」
『……』

目の前で意外そうな顔をしている岡島君が、カメラのシャッターを切る音がした。

水をかけられた、そう認識するまでに時間はかからなかった。
かけた犯人は、木村君。
そして彼の横や斜め後ろでカルマ君や前原君、磯貝君がげっという顔をしていた。

『…前原君、磯貝君、仕返しよろしく。後カルマ君……岡島君のこと、よろしくね』

黒い笑顔を浮かべて三人にお願いすると、前原君と磯貝君は木村君を捕まえて私の五倍程の水を浴びせ、カルマ君は岡島君からカメラを没収した。

「ごめんねえ岡島。これ消さないと、俺まで蝶ちゃんに怒られちゃうからさ〜」

「木村、もう二度とあんな真似すんじゃねえ!死ぬぞ?殺されっぞ!?」

『ちょっとカルマ君と前原君、それどういう事』

「「いや、何でも」」

二人はおちゃらけているようだったけど、磯貝君と一緒に少し心配した様子でも私の事を見ていた。

たった今気付いたけど、少しだけ腕も震えている。
ちょっとかけられただけでこの様子じゃあ、いくら胸元までの深さとはいえ、あんな大量の水がためられてるプールになんて入れないよね。

でも折角の楽しい雰囲気のところを、私なんかのせいで邪魔しちゃ悪いし、ここは意地でも笑わなければ。

『……プッ、あはは!息ぴったりじゃない二人共…あー面白かった!』

「ち、蝶ちゃん?」

『大丈夫だよ、このくらい。ちょっと楽しかったし、木村君も岡島君もありがとう』

大丈夫、ほんのちょっとかけられただけなんだから。
私と遊んでくれようと、しただけなんだから。

笑って見せれば二人だけではなく、カルマ君と前原君と磯貝君までもが口を開けてこちらを見ていた。
というか、次第に他の子達からも視線が集まってきてるような気が…

「こら木村君!制服の女の子に水なんてかけちゃいけません!岡島君もカメラ没収です!」

殺せんせーが一人慌てて怒っている。

『?……わわっ!!?何!?』

状況がよく理解出来ずに首を傾げていると、どこからともなく私のブレザーが投げつけられた
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