第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
「んで蝶ちゃんよ…中原さんとはどこまで進んでるのかね?」
『ブッ…!?』
休み時間、中村ちゃんが私の席に来て唐突に言い放った。
思わず吹き出して咳き込めば、他の子達まで集まり始める。
「だって昨日お姫様抱っこだったし〜」
「鷹岡にだってあんなキレてたじゃん?」
『あ、あれは私の身体を心配して!!』
反論しようとすれば、カルマ君が思い出したと言わんばかりに、態とらしく
「あ、でも今日の朝おんぶしてもらってきてなかったっけ」
なんて言うものだから、周りはより一層騒がしくなる。
『だから、それも中也さんが過保護だからだよ!てか何、見てたの!?』
「皆結構見てたよ?…ていうか蝶ちゃん、勿論身体のこと心配してっていうのもあるだろうけど、それだけで蝶ちゃんのおでこにキスなんてするかな?中原さん」
説明するのと共にとんでもない事をバラしてくれたカエデちゃん。
悪気は全くなかったのか、暫くしてからしまったという顔を私に向けた。
「ちょ、茅野ちゃんそれいつの話!?」
「やったじゃない!その調子で誘惑しちゃえ!折角こんな季節になってきたんだしさ」
『カルマ君聞かなくていいから!!というか聞かないで、お願い!!……後不破ちゃん、誘惑とか…』
こんなんじゃ、仕方なくとはいえキスまでしちゃった事なんて絶対バラせない…
なんて思っていれば、不破ちゃんから誘惑なんていう単語が飛び出してきた。
こんな季節…というのも、もう夏に突入しているからだろう。
私は昨日動けなかったためにまだ冬服ではあるが、皆はもう夏服に移行している。
「ほら、折角の夏だよ?肌を出す機会だって増えるだろうし〜…何よりも水着!海かプールにでも誘って誘惑しちゃおうよ!」
「蝶ちゃんの水着とか絶対見たらイチコロだって!」
私の水着話で何故か盛り上がる女の子達。
そして何故か私をまじまじと見る男の子達…って、
『…………着ないからね?そもそも海とかプールとか、行かないから』
着ない、とは勿論水着の事。
私はそもそも水の中に入るのが無理なのだから、そんなものを着る必要なんてないんだ。
悲鳴を上げて泣きわめく男の子達だが、着ないものは着ない。
「なんで!?でもほら、もうプール開きの時期だし行かなきゃ勿体ないよ!」
『うーん…まあ、やっぱり私は水着なんていらないよ。そういう所に行く予定ないし』
