第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
『へ、ずっとって…』
「だからそういう事だよ、そんなとこで一々心配すんな。だいたいそう思ってもねえような相手にくっついたり、俺がお願い聞いたりすると思うか普通」
直接言葉にはしてくれなかったけれど、中也さんの口ぶりじゃ、まるで…
前々からそう思ってくれていたかのような。
『…でも私より可愛い子なんていっぱいるじゃないですか。綺麗な大人の人だって……中也さんまさか色んな人にやってます?』
「だあああ!!あの糞太宰じゃあるめえしするかよそんな事!!?お前以外の誰に俺がそんな事思、うん……」
中也さんがヤケになったように言って、私も彼も、すぐに顔を真っ赤にした。
私以外には、いないの?
私、意味はちょっと違うかもだけど、中也さんの特別にはなれてるの?
「っと、ほら、着いたぞ。お前まだ今日はあんま動くなよな…乗れ」
車をとめて助手席のドアを開け、私に乗れと背中を向ける。
朝から衝撃的な事ばっかりだ。
何よりもこの人に可愛いと思ってもらえていたことが、素直に嬉しかった。
『〜〜〜中也さん大好きっ!!』
「うおお!!?そ、そんな勢い良く来なくても俺は逃げねえぞ!?」
『……ん、逃げようとしても逃がさない』
「情けねえことにお前にゃ勝てねえよ、俺は…」
中也さんは、今日は流石に衝撃与えんなと言って歩いて上まで登ってくれた。
『…あの、ねえ中也さん?その』
「あ?心配すんなよ、お前全っ然重み感じねえから」
『なんで分かるのもう…中也さん異能使って無いのに、重み感じないの?』
重力操作でもしてしまえば、私を背負って山なんて登らなくたって良いのに。
「お前くらい軽けりゃんなもん必要ねえんだよ、つうかよくあんだけ甘いもん食うのにこんだけ軽くいれんなお前」
『余計な事言わなかったらカッコよかったのに』
「は?余計な事って…ああああ、首、首しまっ!!?」
甘いものいっぱい食べるとか言わなかったら……まあ言っても恰好いいのが中也さんだから、そんな事今は絶対言わないけど。
『やっぱり今日はデリカシーないね、中也さん』
「す、すんませんっした…っ!!!」
『でも好き』
「………放課後ケーキ好きなだけ食わしてやる」
『ええっ!!?』
なんだか本当に甘やかされているように思う。
そしてなんだか首領に似てきて…ああ、これ以上はやめておこう。
