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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


烏間先生が退室して中也さんと二人きりになれば、また身体が震えてきた。

骨折による痛みや寒気も勿論だが、それ以上に、この人の目の前で醜態を晒した自分が情けなくて。

「……体格差、年齢の差…そして性別の差。肉弾戦にもなりゃ、仕方ねえ事だ。あいつは俺ほどじゃねえけど、女が相手をするような奴じゃあない。増してや銃も能力も無しにお前が挑むのは、相当な勇気がいったはずだ」

『最初のやつだけでも、躱せてたらなぁ……っ、中也さんに、弱いとこ見せなくて…済んだのかなぁっ、?』

中也さんの言うことは最もな事だ。
肉弾戦じゃあ勝てる相手に限界があるから、それ以外のスキルを強化したんだから。

しかし、それでもやはり、この人の前で情けないところなんて見せたくはなかった。

「お前は強いさ。勿論弱い面だっていっぱいあるが、俺はお前が強い事をよく知ってんぞ」

サラリと前髪を撫でて、私を見つめる。

『強い所も弱い所も知ってるなんて…ずるいよ中也さん、っ、ギュッてしたい』

両手を少し伸ばして言ったら、中也さんは一瞬目を見開いたものの、すぐに慈しむような目に変わって私に顔を近づけた。

「まだ骨に響くだろ?……これで我慢しとけ」

そしてやはり、私に体重をかけることも私の身体に負荷がかかるような力を入れることもせず、ふんわりと私を包み込んでくれた。

そうして近くなった中也さんの背中に、弱々しくもしっかり腕を回して、中也さんを充電する。

『………もっと、強くなりたいなあっ、…』

「人間の身体で出来る限界レベルくれえにはもう強いんだ、そんな焦んなくっていい。…俺が前衛でお前の苦手な所を相手して、俺の弱い所はお前がサポートしてくれる。これからも、それでいいじゃねえか」

ポートマフィア時代や、それだけではなくお互いの精神面においても、二人で助け合ってきた。
そっか、それでいいんだ。

私は、もう一人じゃないんだから。
中也さんと、一緒なんだから。

『…でも、私の方が助けてもらってばっかりじゃないですか』

「馬鹿野郎、女は男に守られてりゃいいんだよ。怪我なんてされるよりよっぽどいいさ」

頭を撫でて、大切に扱うように…また中也さんが泣きそうな声で言った。

『もう、泣かないで下さいよ。中也さんのおかげで助かったんですよ?』

「な、泣いてねえよっ!」

中也さんは顔を赤くして離れた。
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