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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


私の脇腹を気遣ってか抱きしめることはせず、軽く私に身体を寄せて、背中や頭を撫でて……

「…烏間さん、ちょっと昨日の保健室貸してくれっか。後誰か、担架を持ってきてくれると助かる」

「な、中原さん……ああ、すぐに用意しよう。おい誰か…」

烏間先生が言いかけた時、殺せんせーがいつの間にやら担架や固定具を持って現れた。

「すこしテンパって準備に手間取りました。誰か担架で運んでくれる人、いませ……担架は二人で十分ですよ。前原君と磯貝君に頼みましょうか」

殺せんせーの人選は私を思っての事だろうか。

前原君と磯貝君が担架をこちらに持ってくる。

『ちょっと待って、今、いっ…!!?』

「おいおい、動こうとしてんじゃねえよ怪我人が。こういう時くらい大人しくしとけよな」

『で、でも私は……っひゃ…!?え、何でいきなりっ』

前原君に反論しようとすれば、ひょいっと私を横抱きにして中也さんの顔が近くに来た。

「っせえな…陽人も言ってんだろが、大人しくしろって。人前で口塞がれてえか」

『そっ、れはっ…!!』

顔に熱が集まって、文字通り私は大人しくなった。
ここでそんなこと言うなんてずるいよ、中也さん。




担架で保健室のベッドまで運ばれて、とりあえず私と中也さんと烏間先生の三人だけになった。

「蝶、お前それどんくらいで治りそうだ」

『首と耳は恐らく今日中には…脇腹は一日あれば、多分元の調子に戻せます』

あれ、絶対最後に無茶したやつで折っただろうと中也さんに図星を突かれる。

そんなやりとりをしていると、烏間先生が頭を突然、深く深く下げた。

「すまなかった…俺が躊躇わなければ、きっと白石さんもこんな事には」

『ああもう、やめてくださいよ先生。私、寧ろ中也さんに会えてラッキーなんですし』

「おい」

烏間先生はそんな私と中也さんの様子を見て、何度も何度も謝罪の言葉を述べた。
流石に中也さんの方も私と一緒に大丈夫だと言ってくれ、ようやく烏間先生が折れてくれる。

「白石さんに負担をかけすぎないよう、これからは俺がしっかりする…本当にありがとう」

「烏間さん、大丈夫ですよ。今回こいつこんな調子だったけど、生身で女があんだけ動けんだ……そいつが自分の得意とする力を使えば、強えぜ」

烏間先生は一瞬微笑んで、もう一度ありがとうと言って保健室から退室した。
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