第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
「お前は父ちゃんについてきてくれるよな?」
鷹岡さん…改め鷹岡は、神崎ちゃんの頭を撫でてそう聞いた。
「!蝶ちゃん、まだ動いちゃっ!!」
『平気。大丈夫…あの人の好きになんてさせないから』
私の元に駆け寄ってきてくれた子達の制止を振り切って、神崎ちゃんのところへ向かう。
あの人は危ない、それが分かってても、きっと神崎ちゃんは自分の意見を言うはずだ。
「は、はい…あの、私……」
神崎ちゃんは震えながら立ち上がる。
「私は嫌です。烏間先生の授業を希望します」
そして笑顔を作って鷹岡に向けた。
「へえ…」
鷹岡は勢いよく、神崎ちゃん…否、元々神崎ちゃんの頬があった位置を平手打ちした。
しかしそれは、今度は空を切ることになる。
『だから、父親じゃなくて先生として接して欲しいんですよっ…神崎ちゃん、どっか打ってない!?』
神崎ちゃんの身体を横抱きにして、杉野君の隣で降ろす。
「まだ動けんのか。伊達にボディーガードなんて名乗ってねえみてえだな?」
「!白石、後ろっ!!」
今度は気配を察知する事に集中して、後ろから振り下ろされる拳を蹴りで対処する。
『生憎、痛いのには慣れてるものですから…私なら、貴方なんかよりよっぽど良い先生知ってますけど?』
挑発すれば、きっとこの単細胞は私に意識を集中する。
私の予想は見事に的中して、鷹岡は私を痛めつけようとこちらに集中し始めた。
鷹岡から繰り出される攻撃を全て避けてはいるが、どうも最初の蹴りが響く。
しかし、片手間に皆に烏間先生か殺せんせーを呼ぶようジェスチャーしていた時。
「おい、やけにそっちに重心をかけてねえみてえだな?…疼いてんのがバレバレなんだよっ!!」
『やばっ………っ…!!っく、ぅ…』
最初蹴られたところを、再び重い拳が攻撃した。
痛くったって、泣き言なんか言ってやるもんですか。
絶対、誰にも怪我なんてさせないんだから…
「なんだ?そんなに睨みつけて…まだやる元気があるってのか」
『…様子を見る限り私が相手をしてる間、貴方は訓練を実施出来なくなります。あんな馬鹿げた訓練一般人にやらせるようなものじゃありませんし、何より皆に手を出しました。私が動くのは自由なはずです』
「もうそんだけへばってんのにか?大した奴だなぁ、本当に……!」
頭を殴られると思った。
「やめろ鷹岡!!」
