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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


中也さんがここに来るのは修学旅行以来だったせいか、クラスはその話題で溢れていた。

しかしそんな話も、体育の授業が始まるとなくなったようで、何事かと思ってみれば、図体の大きい知らない男性が私たちの元へと出てくる。

「ああ、蝶ちゃん知らなかったね。昨日の放課後ここに来てたんだけど」

カエデちゃんが説明を入れてくれた。
何やら烏間先生の負担を減らす為に政府から要請があって、体育や訓練の教官に任命されたのだとか。

一見フレンドリーな様子で皆と話しているのを見ていると、すぐに皆と打ち解けたのだという事がよく分かった。

しかし

「あ、お前が護衛役っていう生徒だな?俺は鷹岡明、よろしくな!」

と私の肩に腕を置いて、馴れ馴れしく接してくるこの人に、とてつもない嫌悪感が溢れてきた。

『…どうも、白石蝶です。一応私も仕事という名目で来ている身ですので、あまりこのように接するのは控えていただけると嬉しいんですが』

鷹岡さんとやらの腕からすっと離れて淡々と述べる。
周りからはどうしたんだと不思議な目で見られていたが、気にしない。

この人、すっごく胡散臭い。
職業柄、初対面の人間を疑ってかかる癖がついている私からしてみれば、殺し屋ほどではないとはいえ、この人からは嫌な匂いが滲み出ている。

「連れないこと言うなよ?俺はお前とも、家族のように接したいと思ってるんだ!父ちゃんだと思ってもらって構わないぞ!」

家族、父親…政府から任命されて来たのに、私の事を何も分かってないのねこの人。
それだけでも、プロ意識の低さが伺える…

それに、何よりも家族という言葉の重みが分かっていない。

『すみません、“そういう人”はもういるので。私は“先生として”接していただけるとありがたいです』

「そう堅いこと言うなって!まあなんにせよ、よろしくな!」

背中をぽんっと叩いて、鷹岡さんは前へと戻っていった。
触られた箇所が気持ち悪い。
あの人の目が、態度が、手が…全てが不快に感じられる。

カルマ君だってサボリを決め込んだのか、ここにはもういないみたいだし。

「よーし、今日からは新しい体育を始めるからな!皆、これを回してくれ。新しい時間割だ」

新しい時間割と言われて配られたプリントを見て、流石の私でも息を飲んだ。

その新しい時間割では、十時間目…夜の九時までが訓練の時間になっていた
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