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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


私の要望通りに部屋は一部屋でベッドも一つの部屋に泊まり、最終的には普段と変わらない一日を終えた。

ちょっと違ったことといえば、ホテルで用意されていた寝間着代わりの浴衣が、子供から大人へと成長しつつある私の身体にはとても相性が悪かったらしく、中々上手く着れなかったこと。

修学旅行でも自分で帯が上手く結べなかった上に、今日の宿に関しては前と違って上着も無いため、無駄に周りよりも少しだけ育ちのいい胸のせいで恥ずかしくなった。

中也さんはそんな事気になんてしてなかったのか、まじまじと私に着付けてから浴衣も良いな、なんて言ったりして。

まあ恥ずかしくなってすぐにベッドに入ったのだが。

勿論そんなことを言う中也さんは、なんというかとても色っぽくなっていた。
あんな身体付きには、どうしてもなれない。
私には無いような筋肉や強そうな骨、そして広くて丈夫そうな肩や胸元など、じっと直視なんて出来ないほどに、浴衣というものが中也さんのいい所を絶妙な具合に魅せていた。


そして次の日の朝が来て、目を開くとそこにはその素晴らしい中也さんの身体があるわけで。

「ん、蝶…?朝から何でそんな顔赤くしてんだよ」

まだ寝惚けているのか、中也さんは私の肩から腕を回し、私の顔を少し上からまじまじと見る。
その視線から逃れようとして下を向けば、私の浴衣もなかなかにはだけている事が分かった。

それにまだ気付いていないのか、それともそもそもそんな事に興味も無いのか平然としている中也さんに、小さく離してとお願いしてみる。

『あ、の…中也さん、出来ればあんまりこっち見ないで離れてくれると……』

「あ…?ってお前、それ浴衣……」

浴衣と呟いた中也さんの声に反応して身体が跳ねた。
いつまでも離れない視線に羞恥が募って涙目になるものの、中也さんの腕を振りほどくことなんて出来なくて。

『だ、から…っ、あんまり、見ないで…恥ずかし、からっ』

「…………すまん、ちょっとこの数分間の記憶消してくる」

中也さんは私の様子を見て少ししてから、すぐにそう言って大きく私に土下座をし、ユニットバスや洗面所へ繋がるドアに手をかけてそこに入った。

急いで昨日ストックから持ってきていた綺麗な制服に着替えていると、洗面所に何かを打ち付けるような音が聞こえた。

「…俺も今から着替えるわ」

『頭血出てますけど!?』
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