• テキストサイズ

Replay

第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


「素人の餓鬼共が自分から望んで暗殺の為に訓練するなんてことは立派だ。だが蝶、俺はお前に、もう殺しはさせたくねえ」

低い声で、静かに、心の中に響いてきた。

『でも相手は殺せんせーだし、私は元々政府からの依頼で…それに、訓練してなくちゃ護衛任務だって』

「……あ、ああ、すまねえ。悪ぃな、ちょっと嫌なもん思い出してたわ、ここではお前の好きなようにやれ」

中也さんが好きなようにやれと言ったが、一向に私を降ろす気配はない。

カルマ君は、私と中也さんの話してる事に口を出さずにいた。
彼にはまだこの話はしていなかったから、口を挟むまいと思ったのだろう。

「蝶ちゃん、今日は中也さんの言うように、訓練に参加するのやめておかない?」

そんなカルマ君が、私とは反対の意見を述べる。

『な、何で今日…中也さんも、私の好きなようにしろって』

「ああ、確かにそう言ったな。だが俺はお前が無茶したり危ないことしたりすんのは嫌だっつったぞ」

無茶?危ないこと?
訓練だし、私は皆とは違うメニューをする事にはなるだろうけど…

『訓練で危ないことなんて、いくら私でもやりませんよ?』

やらない、そう言ったのに、中也さんとカルマ君は口を揃えて大きな溜息を吐く。
え、何、私なんで呆れられてるの。

「中也さん、烏間先生と皆には俺から言っておくから早く連れてって。もう俺相手してらんないわ」

「ああ、頼んだ。すまねえな、こいつ昔っからこうなんだよ…」

『相手してらんないとか酷…え、てか何で中也さんまで私の事そんな扱いに』

片手をひらひら振って烏間先生の元へ歩いて行ったカルマ君を見届けてから、中也さんは口を開いた。

「お前なあ、昨日から丸一日寝てたんだぞ?かなりきつい麻酔弾二発も撃たれて、そん時に意識無くなんのが遅かった方が不思議なんだが…まあとにかく、何か食いに行くぞ」

『だって私大概の薬には耐性ありますし……って、何で食事…?』

「阿呆か、四食抜いてんだぞお前。…しかもいくらお前といえども体ん中にきつい毒を入れてたんだ、規定量の倍だぞ?倍」

きつい毒、中也さんは私を支える腕に力を入れて、後からだから顔は見えないが、声が少し震えていた気がした。

『………心配した?』

「当たり前だろ、お前以外の誰の為にわざわざ東京まで来んだよ」

『…うん、何か食べに行く。ありがとう中也さん』
/ 2703ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp