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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


中也さんが地面に着地し、カルマ君の前に出る。

「やっと降りてきた…いきなり蝶ちゃんの声が聞こえたとか言って、異能力使ってまで加速していくからびっくりしたよ。それと、何でおんぶ?」

「いいだろ別に、ほっとけ」

中也さんはカルマ君の問いに、私が言ったことなんかは言わないでいてくれた。
それから、それよりも気になったのはカルマ君の発言。

『私の声って?』

異能力を使ってまで来ただなんて、結構な距離のところに彼はいたんじゃないだろうか。
私は誰かを読んだ記憶なんて全くないし、ましてやさっきは中也さんを呼べるような状態じゃなかった。

「ぐっ、カルマめ、覚えとけよ…お前がなんか叫んだような気がしたんだ。悲鳴っつうかなんつうか……なんかよく知んねえが、俺が呼ばれた気がした。そんで行ってみりゃ、あんな事になってたって訳だ」

『え?私中也さんのこと呼んでないよ』

それを聞いてきょとんとする二人。
私と中也さんの服が切れているのを見てか、カルマ君は何も突っ込まなくなった。

「もうね、凄かったんだよ?俺何にも聞こえなかったのに、いきなり一人で蝶が呼んだ気がしたって。そんでふもとまで下りて行ってたのに異能力発動してすぐいなくなっちゃってさ」

「何で言ってんだよ手前は!?」

『私、中也さんの名前、口に出して呼べなかったのに。愛の力ってやつですか?中也さん♡』

「なっ、ちょっ…く、首!締まってんぞおい!!?」

冗談半分、嬉しさ半分、中也さんの首に回す腕に力が入り、彼の首元に擦り寄った。

「愛の力かあ、流石中也さんだね。お幸せに♪」

「待てカルマ!!んな悟ったような顔で行くんじゃねっ……ギブ、ギブだ蝶!蝶さん!!」

『……あ、あれ?皆校庭に出て何してるの?』

中也さんの必死の懇願に少し腕を緩めて、何事も無かったかのようにしてカルマ君に問いかける。
私の知らないうちに皆体操服に着替えて校庭に出て、何やら烏間先生と暗殺の訓練をしている様子だった。

「ああ、昨日糸成とシロに殺せんせー、結構追い詰められてたじゃん?そんで自分らの手で殺したいって思ってさ…昨日から、放課後に烏間先生に訓練してもらってんだ」

『そうだったんだ。それなら私も…』

訓練に参加しようと中也さんから手を離したが、彼は私を降ろしてはくれなかった。

「え、どうしたの」
『ち、中也さん…?』
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