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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


一人静かに、自分の能力で勝手に自分を切りつける。
銃弾の雨のように降り注ぐそれは、音を立てることも私以外のものを傷つけることもなく、ただしんしんと私に突き刺さるだけだった。

痛いのは嫌い。
痛い、痛い…

痛いのに、誰に助けを求めればいいのかが分からない。
あの人の名前を、呼ぶ事が出来ない。

血飛沫に混ざって涙も飛び散り、喉から声にならない声が溢れるばかり。
皆も先生も校舎の中、カルマ君と中也さんはどこに行ったのか分からない、私はここから動けない。

『ああっ…う、あっ……!!』

誰か…誰か……


「蝶!!!何やってんだお前!?とっととそれ解除しろ!」

響いた声で、誰なのかなんてすぐに分かった。
でも、そうしたいけれど、解除…制御が出来ない。

『……っ、来ないで!!』

これは、あの人に近付いて欲しくなかったからなのだろうか。
それとも、純粋にこの攻撃に彼を晒したくなかったからなのだろうか。

来ないでと言ったのに、足音がこちらに一歩、また一歩と近付く。

パサりと何かが落ちた音がして、ふわりと、しかし痛いくらいに強く、私をぬくもりが包み込んだ。

そのひとのその暖かさの源でもある血液も、舞う。

『なに、してんですか…なんで、来ちゃうんですか』

「うっせぇ……さっきから馬鹿みてえな事ばっかり言いやがって。お前が傷付いてんのに見て見ぬ振りなんか出来るわけがねえだろうが!!」

『でも、私はほっといたって!!』

傷は勝手に治るんだから。
言おうとした。

しかし、彼はそれをさせてはくれなかった。

「うるせえっつってんだろーが……取り敢えず落ち着け。もう、怖がらなくっていいからよ____先に言っとくわ、悪ぃ」

『中也さっ……ん、う…………っふ、んんっ!!?』

唇に被せられた暖かい、柔らかな感触。
そして私の唇をなぞって、いつかの時なんかとは違って強引に侵入してくる、ぬるりとしたそれ。

肩に力が入って、全身を伝う甘くて蕩けるような刺激が、私の頭を支配した。

『ん、ふあっ…ちゅ、やさっあっ……はぁっ、…』

気付けば痛みは降ってこなくなっていて、いよいよ私は刺激に抗えなくなり、中也さんの舌に捕まった。

逃げるほど器用に動かす事も出来ず、この間とは違って、ただただ舌を絡められる。

いやらしい水音が耳を貫く。

私の中は中也さんでいっぱいにされた
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