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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


「蝶っ…どうした、さっきの事なら気にしなくていい!俺が悪かったんだ、お前は何も」

『や、っ…大、丈夫……です、から』

中也さんが慌てて屈んで私の目を見るが、合わせられなくて下を向いた。
大好きなはずの中也さんの声、目、手…その全てを身体が拒む。

何で?
どうしてこんなに震えが止まらないの?

「蝶ちゃんっ、さっき言ったことは無理にしなくたっていいんだよ?」

『ち、違うの、そうじゃないの。何か……身体が、勝手に』

「!中也さん、とりあえず蝶ちゃんから離れて。蝶ちゃん、中也さんと話出来そう?」

カルマ君の指示で中也さんが私から離れ、カルマ君が目の前で私に問う。

「………なっ…」

私の身体は、首を縦に振ることが出来なかった。

「…ちょっとここで待っててね、中也さんと話してくるから」

カルマ君は中也さんを連れて屋根から降り、私の目の届かないところへと行ってしまった。


なんて事をしてしまったんだ、私は。
さっき中也さんに拒まれて、散々傷ついていたのは私じゃないか。

私は今、中也さんを遠ざけた…中也さんを拒否した。

中也さんの方から抱きしめてもらって、かと思えば今度は状況のせいか、中也さんから拒まれて…

いい加減にしろと、何度も何度も頭の中に中也さんの声が流れてくる。

身体が、その恐怖を忘れてくれない。

中也さんは私を心の底から否定したわけじゃなかった、ただ照れただけだ、当然の反応だったはずだ。

でも、彼の身体に触れようと思ってみても、手が動かせなかった。
胸がドクドクと心拍を速めて、また拒まれたらどうしようって。
一人になっちゃったらどうしようって。

____見捨てられちゃったら、どうしようって。


頭の中の何かがはち切れたような気がした。

『あ、ああああっ…』

こんな時、私の支えになっているのが中也さんだったはずなのに。
怖いという感情に脳が、身体が支配されたように、絞り出した声と共に能力が具現化される。

壁が勝手に応用されて、そんな気なんて全くないのに、何故か自分の能力が自分を切りつける。

鋭い痛みが全身を駆け巡る。
制服だって切れてボロボロになって、傷口からは血が出ては塞がり、治らないうちにまた刻まれてと繰り返す。

やだ、やだよ。

一人は嫌だ、見捨てられたくない。
拒まれたくない、拒みたくない。

中也さんに、触れたい
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