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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


「手前らが何を言いてえのかは流石に分かってる。だが、俺は蝶の事を、“そういう風に”見ちゃいけねえ奴なんだよ」

勿論俺がポートマフィアで、あいつが今表の世界を歩んでいるからという事もある。
しかしそれ以上に、やはりどう考えても、蝶が…あの少女が俺の事をそう見ていると早とちりしてはいけないという気持ちが勝る。

幼い頃から人間が信じられず、初めて信頼した人間が恐らく俺であったというだけ。
たまたま、あいつを実験施設から攫っただけ。
そしてただの気まぐれで、一緒に過ごして育ててきて…

「蝶ちゃんは、そう見てもらえた方が幸せだと思いますけど。それに蝶ちゃんの性格上、嫌な事ややめて欲しいことなら、いくら中原さんにでもちゃんと言えると思います」

片岡の言葉と共に、今までの蝶ではなく、今の蝶が頭に浮かぶ。

そうか、そもそも俺が困惑していただけだった。
四年ぶりに再会出来たかと思えば成長して女らしくなっていて、あいつをちゃんと見ずに記憶の中の蝶を相手にして、避け続けてきたんだ。

「だがあいつは、信じられないだろうが俺が何をしようと嫌とは言わねえ。悪いがあいつの真意がはっきりするまで、俺はあいつをそういう目では見ねえって決めてんだよ」

なんでここまで言ってんのに伝わんないんだこの人、と何人かの奴らが言っていたが、そんな事を言っても考えを改める気は全く無い。

ただ、キスした時なんかに見せる蝶の驚いたような“ああいう顔”は、過去の記憶の中には稀に見るものであったような気もする。

俺の中に芽生えるこの特別な感情がなんなのか…おおよそ見当はついている。
俺だってそこまで馬鹿じゃない。

再会してすぐに、しかもあんな小さな少女を相手になんて思われる事も多いだろう。
しかし蝶は、それ程までに俺の特別なのである。

「ではまあ、中原さんの話は置いておくとして…白石さん、どうします?」

「あ゛っ!?そうだ、あいつさっきカルマと二人で出やがって!」

「「「ほんと、なんで気付かないんだろこの人」」」

餓鬼共からの突っ込みは知らないふりをして、とにかく蝶をどうするかを考える事にする。

「帰って…来ねえよなあ、あいつあの状態で拗ねたら一番頑固なんだよなあ、俺の馬鹿野郎が。丸一日飲み食いしてねえから早く何とかしてやらねえとって時に…」

「中原さんが迎えに行ってあげるのは駄目なの?」
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