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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


「え、俺?いや流石の蝶でもそれは無理があるんじゃ」

「あーそれ分かるわ。隙あらばいつでも考えてるよな」
「あんだけ思ってんのに伝わりきらないってのがまた…蝶ちゃん相手に悟らせないよう必死だもんね。すごい事だけどそれが出来ちゃうから、損な子だと思うよ」

こいつらがそこまで語れる程に、蝶は俺のいないところで俺の事を考えているらしい。
四六時中俺の事を考えていると言われても不思議じゃないような気がしてきた。

「…いやでもさっきのはやっぱ、単純に拗ねてただけなんじゃねえのか?」

本題に戻ってみれば、遂に蝶の担任が口を開いた。

「中原さんから離れた時に、白石さんはどんな様子だったか…どんな表情をしていたのかを思い出して下さい。カルマ君に便乗して出て行ってしまったのは確かにヤケだったでしょうけど、それよりもやはり貴方に引き止めて欲しかったんだと思います」

そうだ、確かにさっきもそんな話をした。
それに、俺がいい加減にしろだなんて言わなければ、恐らく蝶が離れるなんてことはなかっただろう。

あいつが俺の首元に抱き着いて来る時は、より離れたくない時であるはずだから。

「いい歳した大人が、中学生の男に嫉妬でもすると思ってんのかあいつは…」

違う、そんな事を考えるようなやつじゃない。
なんだってよかったはずなんだ、俺の気を引くことさえ出来れば。

それ程までに蝶は、素直で頑固な子供なのだから。

「嫉妬なんてしてもらえたら一番嬉しいでしょうねえ」

「はっ、俺にされたってどうだかな」

何故ここの奴らは皆、俺のこの感情に揺さぶりをかける?

「……もう。なら言いますけど、修学旅行の時なんて、茅野ちゃんと奥田さんに手を引っ張られてただけでもあんな調子だったじゃないですか」

「今回も多分、周りの事を気にするよりも、もっと自分を見てほしかったんですよ。中原さんにあわよくば妬いてほしかっただろうなっていうのは、そこなんです」

大きく胸が脈打つ。
ドクン、と、解いてはならないはずの想いが溢れそうになる。

「白石さんは、どんなものにだって中也さんをとられたがりませんからね。この子達の言う通り、彼女はいつだって、何にだって貴方の事となるとやきもちを妬いてしまうんです」

もう、いっその事開き直ってしまえばいいのだろうか。

「あー…あんまそういう話はしねえでくれっか」
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