第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
気づいた時には、大きな音と共に糸成君が校舎の外へ投げ出されていた。
『…か、カルマ君。あれ、どうなったの』
「マシになった?あれね、殺せんせーが脱皮使って、その皮で糸成君を包んで外に放り投げたんだよ。これで一応、殺せんせーの勝ちってことになるね」
『放り投げたって…そんなっ、あ…』
糸成君の元へ駆け寄ろうとしたが、立ちくらみがしてカルマ君に支えられた。
「調子悪い子は大人しくしてなよね…もう触れても大丈夫?」
『!……うん、ごめん』
「ならよかった。後、さっきも言ったけど、気にしなくていいよ。大体察しはついてるから」
何とか自力で立って殺せんせーを見ると、縞模様になって相手を舐めた顔をしていた。
「これで君の足はリングの外についた。ルールに照らせば君は死刑!もう二度と、先生を殺れませんねえ」
生き返りたいのなら…つまりはまた暗殺をしたいのなら、このクラスで皆と一緒に学びなさい。
この教室で先生の経験を盗まなければ、君は私には勝てませんよ。
糸成君を諭そうとする殺せんせーだが、糸成君の様子がおかしくなる。
「勝てない…俺が、弱い?」
「まずいな、糸成は大の勉強嫌いだ。勉強嫌いの子供に対して説教すれば…ジェノサイドが吹き荒れるぞ」
シロさんの焦った声を聞いて糸成君を見れば、触手が真っ黒になっていた。
「黒い触手!?」
「やべえ、キレてっぞあいつ!!」
見れば完全に理性を失っているようだし、激しく触手が荒ぶっている。
これじゃあ、勿論皆も危ないかもしれないが、何よりも糸成君自身が危ない。
早く落ち着かせないと。
『…っ、暴れちゃ、ダメだよ』
「ちょっ、蝶ちゃん何考えてっ…」
理性を失って殺せんせーに飛びかかろうとする糸成君を止めるべく、糸成君と殺せんせーとの間に駆け込む。
そして殺せんせーを守るようにして、糸成君に向かい合って両手を広げた時だった。
『っ、あ……』
背中を何かで撃たれた感覚。
しかし血が出るような感覚はせず、意識が朦朧としてくるばかり。
「……ち、よ…?」
糸成君は我に返ったのか、重力に逆らわずに落ちる私の体を支える。
「おや、別の子に当ててしまったか…すまないね殺せんせー、糸成は連れて帰らせてもらうよ」
「待ちなさい!担任としてその生徒は見過ごせません、卒業まで面倒を見ます」
シロさんが近づいてくる
