第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
「だがこれで納得したろう。両親も違う、育ちも違う…だが、この子と君は兄弟だ。しかし、怖い顔をするねぇ?何か嫌な事でも思い出したのかい?」
「どうやら、貴方にも話を聞かなければいけないようだ」
「聞けないよ、死ぬからね」
シロさんはまた片手を上に上げる。
そしてすぐに、シロさんの袖の中から眩しい光が放たれた。
「にゅやっ!!?」
「この圧力光線を至近距離で照射すると、君の細胞は一瞬全身が硬直する。」
シロさんの声でようやく、殺せんせーの状態が私にも分かった。
というのも、私は今、糸成君と殺せんせーの一騎打ちを見れるような状態じゃなくなったからだ。
『はっ…ぁ、ああ……何、何なのこれ…っ』
至近距離で浴びたわけじゃあない。
私に向けられて照射されたものでもない。
なのに、酷く悪寒が漂う上にいよいよ立てるほどの力も入らなくなってきた。
冷や汗が止まらない。
「白石…?お前、いきなりどうしたんだよ!?」
「蝶ちゃん!?」
『大丈夫…大丈夫……っ、何とも、ないっ…』
体の震えが止まらない。
近くにいてくれた前原君と、少し離れた場所にいたはずのカルマ君が駆け付けてきてくれる。
「何とも無いって反応じゃないでしょそれ!とりあえず保健室で横になろ、ね?」
カルマ君が私を保健室に連れて行こうと、手を取った。
『え…っ、やっ!やだっ!!』
しかし私は、それに過敏に反応して、無意識に手を払ってしまう。
『あれ、私…何して……!か、カルマ君ごめん、私そんなつもり無くて!!』
昔の記憶と混濁する。
連続で殺せんせーに照射されるあの光線のせいか、人に触れられるのが酷く恐ろしく感じた。
あんな奴とカルマ君が違うだなんてこと、分かってるのに。
「う、うん…大丈夫、気にしないで。それより、冷や汗凄いけど、寒い?それかどこか痛む?」
『………寒くて、なんか…すっごい体が過敏に反応する。私、あれ嫌だ、やだっ』
頭を押さえて蹲る。
「ちょ…カルマ、白石見ててくれ。俺が行ってくる!」
「!分かった。蝶ちゃん、俺烏間先生呼んで…」
『い、行かないで!…もう、一人にしないで』
私、何言ってるんだろう。
相手はカルマ君なのに、中也さんじゃあないのに。
「…大丈夫、蝶ちゃんは一人じゃないよ」
嫌な記憶が流れてくる。
彼は自分の上着を私に掛けてそう言った。
