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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


結局放課後まで糸成君が私に朝ほど絡んでくる事はなく、何か起ころうとしてもカルマ君がイライラした様子でだが間に入ってくれていた。

中也さん以外の異性とのスキンシップなんてした事がないような私としては物凄く助かったのだけれど、どうして私なんかを糸成君が好いてくれたのか皆目見当がつかない。

体の怠さのせいでまともに動ける気もしないし、何より普段よりも浅い呼吸ばかりを繰り返しているせいで頭もあまりはたらかないので、今から始まるという糸成君と殺せんせーとの一騎打ちは教室の隅の方から見させてもらうことにした。

「立ってて大丈夫かよ?だいぶ顔色悪いぞ今日」

『前原君…うん、でもなんかあった時に動けないと困るでしょ。あんまりいい予感しないから、出来れば私の近くにいてくれた方が助かる』

「え!?お、おう!」

机で作ったリングの中に殺せんせーと糸成君だけが入り、私を含めた皆や烏間先生とイリーナ先生、そしてシロさんはリングの外から観戦することに。

「ただの暗殺は飽きているでしょう、殺せんせー?ここは一つ、ルールを決めませんか。リングの外に足が付いたら、その場で死刑」

シロさんが妙な提案を出す。

「なんだそれ、負けたって誰が守るんだよそんなルール?」

「いや、皆の前で決めたルールを破れば、先生としての信用が落ちる。殺せんせーには意外と効くんだ、この手の縛り」

杉野君の疑問にカルマ君が答える。
確か彼も、ここで初めて暗殺をした時に同じような暗殺法を試したと聞いた。

「いいでしょう、そのルール受けますよ。ただし糸成君、観客に危害を加えた場合も負けですよ」

「では始めましょう。暗殺……」

シロさんが腕を上げる。

「…開始!!」

勢いよくシロさんの腕が合図と共に降ろされ、その瞬間、殺せんせーの触手が一本破壊された。

皆の視線が釘付けになる。

しかしその視線が集められたのは、殺せんせーの切り落とされた触手にではなく、糸成君の方。

「まさか…触手!?」

糸成君の頭から出る触手を見て、誰よりも驚いていたのは殺せんせー自身。

「どこだ…どこでそれを手に入れた?その触手を…!!」

殺せんせーの皮膚の色が黒色に変化する。
これは酷く先生が怒っている顔だと聞く。

「君に言う義理はないねえ、殺せんせー。」

シロさんから、殺せんせーに対する殺気を感じた気がした。


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