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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


「俺が殺したいのは、俺より強いかもしれない奴だけ…この教室では殺せんせー、あんただけだ」

糸成君は羊羹を食べる殺せんせーの方を向いて言ったが、何を思ったのか、すぐさま私の方に目を向けた。

そしてこちらに近づいてくる。
足音が響いてくるけど、生憎今の私には愛想よく相手を出来るほどの気力はない。

「………お前、俺より強いな?」

頭に手を乗せて、思ったよりも優しく上を向かされ、糸成君と目を合わせられる。

『見ての通り、今ちょっとしんどいから、殺し合いならまたの機会にして欲しいかな』

今のこんな状態じゃあ銃だって十分に扱えない。

しかし私が笑顔で言った瞬間___

「胸の動機がうるさい…どうやら俺は、お前の事が好きになったらしい。一目惚れというやつか。俺はお前を殺せそうにない」

『へ…っ、?ちょっ、わわ!?』

糸成君は、あろう事か私の体を抱き寄せて、私に口付けを迫ろうとしてきた。

『あ、あああの糸成君!?わ、私いきなりこんな…っ』

糸成君の顔が目前にまで迫ってきて、調子も悪いし相手は生徒だし、手の出しようがなかった私は情けなくも頼み込むことしか出来なかった。

それでも勢いが止まりそうになかった糸成君を止めてくれたのは、近くで様子を見ていてくれたカルマ君。

「ちょっと、いきなり何しようとしてんのさ。蝶ちゃん見てみなよ、困ってんでしょ」

「……悪い、先を急ぎ過ぎた」

『う、うん…大丈夫だよ……っ、え、ななっ…!?』

私から顔を話してホッとしたが、すぐに体を抱きしめられ、本格的に身動きがとれなくなる。

な、何で初対面の私にこんな事!?
一目惚れって何なの、もうわけ分かんないよ!!

「強い弱いとはよく分かりませんが、力比べならば、先生と同じ次元になど立てませんよ?」

私の様子を見てか楽しそうに殺せんせーは言ったが、それを聞いて糸成君は、どこからか殺せんせーが今食べているのと同じ羊羹を取り出した。

「立てるさ…だって俺達は、血を分けた兄弟なんだから。兄さん」

『ん、んうっ…』

羊羹を開けて、少しだけ分けて私の口の中に入れる。
甘い風味が口の中を漂って、この状況や体調、糸成君の衝撃発言のせいで頭がまわりきらない私は困惑することしか出来なかった。

「ええええ!!?」

「「「き、ききき、兄弟!!?」」」

突っ込む前に、誰か私を助けてよ。
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