第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
『なんか今日体怠い…頭痛いし、変な物でも食べたっけ』
「あれじゃない?雨降ってるから頭痛いとか。人によってはいるみたいだよ」
雨が降る中、朝のHRが始まる前に、やけに体が怠くなって頭痛がしていた。
買い物で休日にはしゃぎすぎたからかとは思ったが、学校に来るまでの間は何ともなかったし、体は徐々に気分が悪くなる。
『雨なら朝から降ってたでしょ?ちょっと前から急にだるくなってきたっていうかさ』
カルマ君の返事を聞く前に、殺せんせーが教室に入ってきた。
しかしなにやら、違和感がある。
「殺せんせー、その三十三パーセント程膨張した頭部についての説明をお願いします」
律が言ってようやく分かった。
そうだ、頭が異様に大きくなってるんだ。
気分が悪いせいでそれすら判別出来なくなったのか…今日何かあったらちょっとまずいかもしれないなこれは。
「先生の体は水分を吸収して膨張してしまうのです。雨水は全て触手で弾いてきたのですが、湿気のせいでこうなってしまって」
バケツを用意して自分の頭部を雑巾のように絞り、水を絞り出す殺せんせー。
絞り終わってから殺せんせーは、今日また転校生がいるという話を始める。
「同じ転校生暗殺者の律とか白石さんは、何か聞いてないの?」
『私の場合は護衛がメインな上、政府というより烏間先生個人からの依頼でここに来たし、聞いてないよ。』
私が言い終わると律が話し始める。
自分が今日来る転校生よりも劣っていること。
本来ならばその転校生と連携して暗殺をする予定だったのが、律の力不足によって転校生に追いつかないということ。
聞けば私がいない間に殺せんせーの指を破壊した事があるという律。
そのせいか、殺せんせーの顔にも焦りの色が見えた気がした。
気がした、というのも単純な話…そろそろ本当に気分が悪くなってきた。
頭が割れるように痛いし、漂う空気を摂取するのを拒むかのように体がまともに呼吸をさせてくれない。
『ごめんカルマ君、ちょっと私…しんどいかも』
ぼーっとする頭でカルマ君に話しかけ、机にうつ伏せになるように倒れ込む。
「え、蝶ちゃん?顔色かなりやばいんじゃ…っ」
カルマ君が私に話しかけた時だった。
教室の戸がガラリと開き、全身真っ白の白装束を来た人間が教室に現れる。
あれが転校生…?
私は姿をとらえることしか出来なかった
