第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
「あ、あああうん!でもほら、修学旅行の最後の日とかかっこよかったしさあ!」
何故か磯貝君が焦り出す。
『お昼頃まで中也さんなんて呼んでなかったのに。まさか森さんにまた色々話聞かされた?』
考えられるとしたらあの人だろう。
修学旅行中みたいに私と中也さんの事を話している様子が目に浮かぶ。
「まあな、すっげえ色々聞かされたし。恥ずかしがってたくせして実は結構嬉しかったのかあのワンピース着て寝るからすっげえ可愛いとか、髪の毛乾かしてる時に中也さんの顔が見えないからってちょっと拗ねてるとか」
『まって、どこまで知ってるのあの人!?中也さんの家に監視カメラでも……って、何言ってんのよ前原君!情報漏洩!!』
情報漏洩と言ってハッとした。
これじゃあ前原君が言ったことをそうですよって認めてるようなものじゃないか私の馬鹿。
「大丈夫だよ蝶ちゃん、蝶ちゃんが中也さん大好きなのなんかここにいる全員わかってるから」
『そんな目で見て笑わないでよカルマ君!………って、あ!あれ、外!』
窓の外を指差すも、そんな事しても誤魔化せないよと原さんに笑われる。
『違うよ、あれ!イリーナ先生、多分何か仕掛ける気だと思って』
窓の外では、木の近くに座って何かの資料を読んでいるいる烏間先生に、イリーナ先生が近づいて話しかけていた。
「あ、ほんとだ!ビッチ先生やる気だぜあれ!」
皆一斉に窓の方に集まり、イリーナ先生の様子を観察する。
イリーナ先生がトラップを仕掛けているとして、丁度烏間先生は木にもたれかかっているところを見ると、イリーナ先生の情報を調べて普段の様子を見ている私からしてみれば何をしようとしているのかは見当がついた。
『…………ワイヤーか』
「蝶ちゃん?どうしたの?」
『え?ああ、…イリーナ先生、多分今から皆がビックリするようなことするから、ちゃんと見ておいた方がいいよ』
聞いていた子達からは不思議な顔をされたが、その直後にイリーナ先生が烏間先生にワイヤートラップを発動させ、倒れた烏間先生の上に跨ってとどめを刺そうとナイフを突き立てる。
少しの間力勝負になっていたようだったけど、結局は烏間先生が折れてイリーナ先生が暗殺勝負に勝ち、E組に残留することになった。
「ビッチ先生すげえ!!」
「あの烏間先生にナイフ当てたよ!」
…なんでビッチって呼ばれてるんだろ
