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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


『そうですか、貴重な情報をありがとうございますロヴロさん。目的は大体察しもつきましたし、恐らくその情報は確かなものなので、充分に活用できるようにしますね』

恐らく私が修学旅行中に太宰さんが調べた組織と一致するはずだ。
まだどこの組織なのか、どんな組織なのかは知らないけれど、心構えをしておくだけでも全然違うものである。

「力になれたようで良かった。それでは、イリーナの様子見にでも戻らせてもらう」

『はい』

ロヴロさんが退室した職員室にぽつんと一人取り残され、いよいよ教室の様子が気になり始めた為、職員室から出て教室の戸の前に座り込み、聞き耳をたてる。

「でもカルマも知ってたみたいだし、磯貝と前原も知ったんだろ?なんで三人だけ…」

「俺らはたまたま聞いちゃっただけだよ。それでさっき蝶ちゃん本人にも謝ってきたとこだし、それに本人の口から面と向かって人に言うのは恐ろしいほどに勇気のいる話だと思う」

磯貝君の説得する声が聞こえる。
クラス委員で素行も良く、統率力にリーダーシップもあって人望もある彼が話すと、ざわついていたクラスも落ち着いてきた。

「磯貝君の言う通りだ。俺に関しては仕事の都合なども含めて話してはくれたが、他人が無理に踏み込んでいいような話ではない。それに彼女は、君達皆を大切に思っている…それだけではだめなのか」

烏間先生に続けて思ってもみなかった人物が言う。

「ほら皆、蝶ちゃん今まで、元は仕事だったとはいえ私達の為にいっぱい頑張ってきてくれたじゃん!律の時の件だってそうだったけど、毎日一番早くに学校に来て、一番遅くに帰ってるんだよ?こないだだって、もう十分なくらい強いのにトレーニングなんてして…」

声の主はカエデちゃん。
見なくたって、彼女が今必死な顔で言っているのが分かる。

『トレーニングするのは習慣みたいなものだし……私は強くなんてないから。カエデちゃん、ありがとう』

教室に一歩、踏み込んだ。
皆からの視線が痛い。

『私、まだ話せないけど色々あって。そのせいで、あまり人と話す事自体慣れてないの。だから、私の事話せないっていうのも含めて気に障るようなことしちゃうかもなんだけど』

一人で話し出した瞬間にこれだ。
すぐ思考がネガティブな方向に進んでいって、まともに人となんて喋れない。

ビクビク怯えて、それが体にまで現れて。
弱い奴…
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