第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
三人を連れて学校の屋根の上に着地すれば、タイミング良く殺せんせーが現れた。
「ああ、良かった…先程授業が終わって外に出て見れば四人ともいなくなってたので、先生心配してたんです。白石さんが一緒でしたでしょうから、大丈夫だろうとは思ってましたが」
『すみません殺せんせー。でも、二人にもカルマ君と同じように、ちゃんと知ってもらいたいなと思って』
殺せんせーは私がそう思っているのを分かっていたように、いいですよと言ってくれる。
「先程森さんから連絡があって、烏間先生に話がありました。先生は白石さんが能力を持っているということと武装探偵社の社員であるという事しか知りません。E組の皆にも話そうと思えた時に教えていただければ大丈夫です」
無理をせず、焦らずゆっくりでいいんですから。
触手を伸ばして私の頭に置き、優しく撫でてくれた。
「さあ、前原君と磯貝君とカルマ君…君達三人は烏間先生と一緒に来てもらいます。白石さんは、ここじゃあまだ肌寒いですから職員室にいて下さい。ロヴロさんから話したい事もあるそうですし」
殺せんせーに言われて三人を屋根から地上に移動させ、私は殺せんせーと一緒に職員室へと入る。
ロヴロさんから私に話だなんて、一体何の用なんだろう…
職員室に入る際、教室の方から視線を感じはしたが、気にすることなく知らないふりをして戸で視線を遮断した。
「まずは、君に謝らなくちゃならない。すまなかった、無神経な発言で事を大きくしてしまった」
『ろ、ロヴロさんのせいじゃありませんから!そんな、謝らないでください』
ロヴロさんからの第一声は私への謝罪。
こっちなんて勘違いして利き腕に怪我を負わせた身なのに。
「寛大な心に感謝する。…話というものなのだが、君は今武装探偵社に所属していると聞いた。それを聞いて、近頃よく聞く話を思い出したのだ」
何やら日本以外の国で、ロヴロさんが聞き入れた情報らしい。
確かなものなのかもそんな組織が本当にいるのかも分からないらしいが、ロヴロさんが聞いたことのあるような組織の情報だ。
警戒するには十分な情報だろう。
「何やら、非合法の異能集団が横浜の武装探偵社を狙っていると。何が目的なのかは分からないが、そう聞いた」
非合法の、それも海外の異能集団がわざわざ今更武装探偵社を狙うだなんて、考えられる理由は一つ。
中島さんだ。
