第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
「はは、本当、打ち解けてみると分かりやすい奴だよお前は」
『なっ…人が折角!』
「おう、どういたしまして」
私を落ち着かせるように頭を撫でてくる。
しかし、この人を前にするとどうしても反発したくなってしまう私は、その手を避けるようにして頭をずらす。
『た、立原のくせに頭……とか、さ、三年くらい早いんだから!!』
「なんでこういう時だけ妙にリアルな年数何だよ」
『知らない!!』
ムキになって頬を膨らませ、顔を合わせるのが何だか照れくさくて顔を背ける。
何なのよ、ちょっと前までは私がこんな態度とったらすぐに言い返したりしてきてたくせに。
「あ、そういやお前ブレザー俺に掛けてくれてたんだよな、さんきゅ」
『そ、そんなの貸し作る為に決まってるでしょう!?』
立原にブレザーを手渡され、そんな気なんて全くないのに私の口はまた勝手に動き出す。
「んじゃ、またどんな風に返して欲しいのか考えとけよ」
『そんなの当たりま……え、?』
何もそんな事を考えていなかった私にはそんなもの思い付くはずもなく、立原を見ればにやにやとこちらを見ている始末。
「なんだよ、貸しなんだろ?」
『…ふんっ、貯蓄させておいておっきい事に使ってやるんだから』
「はいはい、分かったよツンデレ蝶ちゃん」
『ツンっ……ん、っひゃ、ぁっ』
肩に触れるだけのつもりだったのだろう立原の手は、身長差のせいでうまく手を置けなかったのか私の首元に突然触れた。
ツンデレだなんて言われたことに反論しようとしたのに、これもまた立原によって阻止される。
想像もしていなかった事態な挙句、本当に肩に手を置きたかったのであろう勢いよく擦れた立原の手に、驚きも動揺も感じた強い刺激も隠せず、声を上げて肩をビクッと跳ねあげてしまった。
下手に驚かれて変に手を動かされても私がこの感覚に耐えられなくなるだけなので、自分の声や反応のせいで顔に羞恥が集まりつつも立原の手を両手で握って、ぎゅっと出来るだけの力を入れて動かないようにする。
「ち、蝶?今の…つか何で俺の手なんか握ってんだ」
『立原の、馬鹿っ!!首、触っちゃダメだからぁっ…何でそこは中也さん教えてなかったのよ…』
「く、首!?俺、首なんか触っちまったのか!!?ごめん蝶、本っ当にすまねえ!!!」
私に刺激を与えないようにとそっと離れた手にほっとした。
