
第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
カルマ君を含めた三人と首領に頭を下げてから、少し急いで立原の部屋へと戻ってきた。
カルマ君、流石だな、私の考えてる事が手に取るようにわかっているみたい。
少し前にも似たような事で悩んでたばかりなのに、気を許した人達に強くあたられて悲しむ自分が情けなくなった。
皆が悪いわけじゃないからそれは尚更のこと。
自分のまいた種がこんな形になって返ってきて、それに悲しんでいるだなんて、とてもじゃないけど自分から中也さんになんて言えない。
「蝶…?あれ、お前さっき学校行ったんじゃ………え、ブレザー?」
タイミング良く目を覚ましたらしい立原が起き上がり、私がいることに気が付いた。
『ちょっと色々あって、首領に何人か友達会わせに来たの。…今私はあんまり参加したくない話してるから』
「お前が参加したくないっつうと、今まで色々あった事に関する事か?」
今まで色々あった事、と立原は言った。
中也さんから聞いた話では立原には話をしたらしく、その上で立原は私の友達になってくれたから、実を言えばカルマ君の次に出来た信頼出来る友達なのだ。
ただ私が可愛げのない態度をとってしまうだけで。
『まあそんなとこ。自分のせいで自分の首絞めてるようなもんなんだけどさ…それで今度は学校の方でちょっと揉めちゃって、事情を知ってる子が首領にも話といた方がいいって言うから、もう任せてもいいかってお願いして逃げてきちゃった』
首領の部屋から立原の部屋までだなんて、大した距離にはならないけど。
「そうか。でも蝶、お前多分、自分のせいじゃない事まで自分のせいだって思い込んでることいっぱいあると思うぜ?逃げてるとか情けないとか思ってる事も同じで、周りはお前をそんな風には全く見てねえから。そこだけは思い詰めんなよ」
『…何よ、立原のくせにえらく真面目なこと言うじゃない。何かの信仰でも始めて悟り開いちゃった?』
「何でだよ!?俺は真面目にお前の為を思ってだなあ!!」
『だって立原じゃない?あの立原が私の為にそんな…そんな事言うだなんて』
胸の奥から、嬉しいような暖かいような、こそばゆい感情が溢れ出てくる。
普段どちらかといえば馬鹿な事して真っ直ぐに生きている立原の言葉だからこそすんなりと頭に入ってきて、ちょっと悔しいなんて思ったり。
『ありがとうって言わない事もない』
ああもう、ほんと可愛くない
