第26章 帰郷
「でもあれだね、蝶ちゃんが相手にならないからって相手もしないなんて…もしかしてあれ?平子さん戦闘苦手だったりするの?」
私がこんな風に育ってしまっているから、皆して私の関係者は戦闘なれしているものだと思っていたと述べていく。
グラウンドに出たところでそんな声が聞こえるのに、少しだけ何かが冷める気がする。
「ああ?俺が戦闘苦手なんか誰が言うてんねん、こいつみたいに年季入ってる奴に敵うわけあるかい」
「た、確かに…?」
『…何?いつからそんなに子供に対して甘くなったわけ?…認めるんならとっととどこにでも行けば』
「はぁ?お前はまた何を怒ってんねん…その仏頂面、せっかくの美人が勿体ないで」
無性に腹が立つ。
真子が他の子達と親しげだとか、私に対するような接し方じゃないだとかそういうのじゃなくて。
全然違うところで、やっぱりこいつは腹が立つ。
『怒ってない。…今日は殺せんせーで訓練する』
「にゅや!!?それ訓練じゃなくってガチの暗殺じゃ…ってああああもう始めるの蝶さん!!?待って待って、早!!!!?」
対殺せんせー用BB弾で殺せんせーを殺しにかかる。
まあ本気で殺しきるつもりは無いけれど、それでもこの方が幾分か気分がいい。
「あーらら、また怒らせちゃいましたね平子さん?なんでそんなに澪ちゃん怒らせるのが上手なんですか?」
「嬉しくないわんなもん!?つか今のでなんで俺があいつに怒られなあかんねん!!」
「ええ〜?だって、平子さんの強さを一番に認めてるのって他の誰でもない澪ちゃ…ッ!?、っと…澪ちゃん!?ボクに当たらないの!」
喜助さんが変なことを喋り始めるためそちらに向かって鬼道を放つも、呆気なく避けられる上に消されてしまう。
それは流石…なのだけれども。
「どういうことやねん喜助、そんなんまるで俺があいつのこと怒らしてるみたいな…って、ああ…?」
『何考えてるのか知らないけど、そんなんならとっとと帰った方がいいんじゃない?生憎私はあんたみたいにひ弱なのに構うつもりはな…、ッ!!!!』
突然目の前に現れた真子に射撃を止め、思わず後に飛んで距離をとった。
「ほぉ?俺みたいなひ弱な奴なぁ…ふうん?」
『…何、事実なんでしょ?』
「…お前どんだけ俺のこと好きやねん?」
『は…』
「「「「え…?」」」」