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第26章 帰郷


「へぇ、こっちの世界ではバレンタインシーズンだったんですか!…澪ちゃん、ボクにチョコレートは??」

『蝶は旦那さんに全部捧げるの』

「俺にも無しかい」

『あんたは論外』

学校へ登校すればお昼頃で、喜助さんの霊圧を感じ取ってか真子までもが椚ヶ丘中学へやって来た。
中也はというと、日中の分の仕事をしに横浜に行ってしまった。

まあ、今日は尸魂界での喜助さんの誕生日当日だということで引き続き気を利かせてくれてしまったのだろうけど?

「…蝶ちゃん、また新しい人…この人は?」

『私の元々の保護者よ、ごめんね親バカで』

「「「「保護者!!!!?」」」」

「え、…と、いうと…その、つまり?」

「中也さんより前の…?…って、この人も別の世界から来たっていうの!!?」

『正真正銘、私を生み出した生みと名付けと育ての親。…浦原喜助さんっていうの、相手しなくていいわよ、喋ってること大体惚気かいつものラブコールだから』

辛辣、なんて嘆く子が大勢いる中、じゃあ平子さんは〜?と倉橋ちゃんから質問が入る。

『…それは放っといて大丈夫、煩いから』

「喜助とたいさなさそうに見えて偉い違いやのうおい」

「平子さん昨日暇だからって学校にきてたんだよ!蝶ちゃんは里帰り中って聞いたけど」

矢田ちゃんの声にじろりと真子に目を向ける。
こいつ本当何してんの、私がいないところで変なこと言ったりしてないでしょうね…

「あ?…ああ、お前が大人しゅうなったんはもう周知の事実や、諦め」

『ほんとになんでまだこっちいるの?』

「だってお前の学生姿とか想像つかなさすぎて気になってしもて…」

『殺せんせー、先生より先にこいつ殺していい?後処理お願いしたいんだけど』

「ええ!!?蝶さん、平子さんと仲良いんじゃないんですか!!?」

そんなわけないでしょ、と腕を組んでふんぞり返る。

が、やけに視線がこちらに集まるので目を少し開くと、みんなが目を丸くして私の方を向いていた。

『…何?』

「…澪ちゃん?蝶々…飛んじゃってマス♡」

『……訓練の邪魔よ馬鹿真子!!!あんたは屋根の上からの現物で十分だわ!!』

ぴこぴこと面白おかしく揺れる髪を両手で押さえて、とっとと窓から外へ出た。

「嫌に決まってるやん、なんなら組手でもし『相手にならないから却下!!』お前なぁ…」

「「「仲良いんだ」」」
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