第26章 帰郷
「僕が知らないうちに、どんどん可愛くなっていっちゃうから、我慢するの大変なのに…ねぇ、何飲まされたの?…やけに甘えんぼになっちゃってるじゃない、珍しい」
『…体が痺れる毒、だって。……でも私、大丈夫だか…ッひぁ…、』
「キスするだけでそんなに可愛くなっちゃってるのに?…僕の誕生日プレゼント、まだ有効期限切れてませんよね」
『!…う、ん…切れてない。……喜助さんの誕生日、明日だしまだ…、ぁ…♡』
はだけた胸元に唇で触れられて、そんな事にも甘ったるい声が漏れてしまう。
「じゃあ、改めて…遅くなっちゃったけど、プレゼントありがとう。……一日かけて愛しきってあげる…覚悟しておいて?僕、君に永久的に片想いし続けてるんだから」
『…ん、させたげる……、でもごめんね、私もう好きな人がいるの』
「…やっと振ってもらえた……遅いんですよ、僕以外の人のこと好きになるのが」
なんて言いながらあらわにされる胸に、目をキュ、と閉じて羞恥に耐える。
「………可愛い…大丈夫、綺麗だよ」
私の口癖は、多分この人から移ったもの。
安心するの…安心できるの、貴方にそう言ってもらえると。
誰かに、“大丈夫”って言ってもらえると。
『ふ、ぅ…ッ、あ…あ、ぁ…♡』
「乳首弱いのは相変わらず?…ああもう、そんなに泣かないで…ちゃんといっぱい舐めてあげるから」
ころころと指で転がされたり、周りを撫でられ続けて頭がおかしくなりそうだ。
しかし、そんなところでこの人は私の身体をいいようにおかしくさせてしまう。
『ンあッッ、…!!♡な、め…っ…ぁ、っァ〜〜〜っ!!!♡♡』
「…気持ちいい?…って、もう軽くイっちゃった?可愛いなぁ…まだ好きなところ舐めてないのに……ちゃんとあげるからもうちょっと待って」
『ハ、ッ…ぁ…、…?♡』
私を撫でながら、しかしそこで私は違和感を感じた。
…ああ、全くこの人は…どうしようもないんだから本当に。
「めいいっぱい可愛がってあげたくって…ほら、片方だけじゃあ寂しいでしょ?」
『ま、って、…ぇ…♡聞いてな、…ッ』
「だって今言いましたもん…僕の義骸と僕とでちゃんと可愛がりますからね」
二人になった喜助さん…これは魂まで二分してる。
そこまでして私をおかしくさせたいくせして、そこまでして独り占めしたいか。
ああもう、独占欲強いのは誰に似たの。
