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第14章 わからない人


「まともに食事もしてねえ上に寝てねえって、そんな事してたらすぐに身体にガタがくるだろ!?そんな状態で今から!?」

「大変だろうね、その上彼女の生み出す壁は、彼女の血液を代償にして生み出されるものだ……まだそう感じていないだけで、身体は貧血に近い状態でもおかしくはないはずだよ」

「んな事聞いてじっとしてられっかよ!?とっととあいつの居場所と相手を教えやがれ!!!」

「まあまあ、蝶ちゃん強いからそこはまだ大丈夫………寿命の話、聞かなくていいの?」

太宰の言葉にピタリと冷静になる。

「………手短に話せ」

「せっかちだねほんと」





________

「その話…あいつ、何かの病気だとかそういうわけじゃあねえんだよな?あと半年足らずっつうと卒業も危ういんじゃねえのか」

「最初は君の影響で強気でいられたらしいのだけれど、昨日学校に緊急事態で向かった時に“何か”があったらしくてね?…恐らく殺されかけたんじゃないのかなと私と森さんは見ているのだよ」

「殺されかけ……!」

思い当たる節はあった。
あんなに怯えきった様子で戻ってきて、記憶の無い俺にまですがりつきたがるほどの弱り具合だ。

「それに君がその状態になってしまっているからね。これを言えば私はあの子に殺されてしまうんじゃないかというほど恨まれるかもしれないのだが……君がその状態になってしまったのも重なって、所謂自分を守ってくれるであろう人物を失ってしまったと考えているのだよ」

「……待てよ、強ぇ奴なら俺以外にもいるにはいるだろ」

「あの子自身が強いからね、唯一君だけがあの子の全てを知っていたわけだし…あの子にとっては、冗談なんかじゃなく君が全てのようなものなのだから」

そんな素振りは少しも見せられはしなかった。
……演技が見破れなかっただけか。

情ねえ、不安がってる女の一人も安心させられず、挙句しょうもねえことで怒鳴りつけてビビらせるなんざ。

「…………これじゃあどっちが餓鬼なんだよ」

「……蝶ちゃんがすぐに割り出してしまった、君を殺そうとした相手が誰なのか知りたいかい?」

「!!勿論だ、こんな話聞いたら余計に放っておけねえよ!」

太宰の口から告げられたその人物の名前に、俺は暫く絶句して動けなかった。

「君を襲ったのは…







____ポートマフィア五大幹部の一人、A君だ」
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