第8章 お正月 <双子6歳>
「翔兄、斗真くん、お疲れさま。
インタビュー無事に終わった?」
雅紀が智を起こさないように気を遣って小声で話しかける。
「うん、終わったよ。
おかげさまでいいインタビューが出来たと思うよ?」
翔が満足げな顔で言う。
「そっちはどうだったの?」
既にぐっすりと寝てる智と雅紀に抱っこされてもう寝そうな和也をみながら翔が聞く。
「ご覧の通り。満喫したみたいだよ?」
潤が膝の上の智の髪の毛を撫でながら言う。
「え?ホントに?ここ、なんにもないでしょ?」
斗真が驚いた顔で聞く。
「子どもってすごいね、なんにでも興味もつんだもん」
雅紀が和也の背中をポンポンと叩きながら感心したようにいう。
その後、大人たちは眠る子どもたちを眺めながらお互いの半日を語った。
そしてある程度時間が経ったころ、智と和也を起こす。
「智?かーず、おーきーて。
パパ戻ってきたよ?ほら、ロンドンにもどるよ?」
「むー…パパぁ?」
目を擦りながら智が起きる。
とはいえまだぼーっとしたまま。
「あっ、パパ!おかえり」
寝起きのいい和也はぱっと目を醒ますと、翔に抱きついた。
「和、起きた?ただいま。たくさん歩いて色々見たんだって?」
「うん、地球儀がね凄かったの!」
早速、今日見たものを報告する和也。
和也と翔の声にようやく智が目をさます。