第8章 お正月 <双子6歳>
約束の時間にレスタースクエアの広場に再度集結した6人。
タクシーで戻る宿に戻るまではお昼寝なんてしないと言い張ってた智と和也は、宿に戻ってベッドに乗ってすぐに電池が切れたように寝てしまった。
ロンドンに来てから毎日、珍しいものだらけで思った以上に疲れてるんだと思った潤はそのままギリギリまで二人を寝かせておいた。
時間を見ながら二人を起こし、レスタースクエアに向かった潤と智と和也。
斗真は自分の用事を済ませるということだったので宿に来た時点で一旦わかれていた。
レスタースクエアで翔と雅紀の姿を見た双子は二人向かって駆け出した。
「パパー!まーくん!あのね、あのね!」
興奮気味に和也が話しかける。
「ん?どうした?和?」
翔は和也に声をかけながらその小さな体を抱き上げた。
「あのね、さっきねタクシー乗ったの!すごいんだよ!」
「なにがすごかったの?」
「あのね、車の中にマイクが着いてるの!」
あぁと翔は和也が嬉しそうに語る理由がわかった。
隣で聞いていた雅紀は智に聞く。
「ほかには?智はなにかあった?」
「うん、あのね、すごく広いの、車の中」
「あぁ確かにそうだね、トランクって概念がないもんな、あの車」
雅紀もロンドンタクシーの特徴的な車体を思い出す。
「あとね、お席が出てくるんだよ!」
「補助シートね?うん、出てくるね。俺もはじめてみたとき驚いたもん」
雅紀も智のことを抱き上げてそんな話をした。